日本鉄リサイクル工業会
年末へ向けて不透明感強まる
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は12月3日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。11月の国内鉄スクラップ相場は下落基調を鮮明にした。堅調な国内需要を背景に10月まで「国内高・輸出安」を続けていた日本相場は、中部地区電炉メーカーの設備損傷事故などをきっかけにピークアウトすると、全国的に高値修正が進んだ。月末のH2炉前価格は、関東が前月比4000~5000円安の3万1000円~3万2000円、関西も同様に3万500円~3万1000円にそれぞれ大幅続落し、両地区ともに年初来の安値に後退している。
中国国内の鋼材価格の急落と同国からの製品・半製品の輸出オファー増加が鉄スクラップ相場を揺るがし、海外需要家は世界的に新規調達を手控える動きを見せている。日本産スクラップの新規輸出商談も依然として低調に推移しており、月末時点の韓国向けH2輸出成約価格は3万500円(FOB)に続落し、なお先安感を漂わせている。
鉄スクラップ市況と相関関係があると言われる原油価格や中国鋼材価格の下落が鉄スクラップ相場の先行きに影を落としており、国内では船積み数量の減少に伴う需給緩和が指摘されるなど年末へ向けて不透明感が強まっている。
中国国内の鋼材価格の急落と同国からの製品・半製品の輸出オファー増加が鉄スクラップ相場を揺るがし、海外需要家は世界的に新規調達を手控える動きを見せている。日本産スクラップの新規輸出商談も依然として低調に推移しており、月末時点の韓国向けH2輸出成約価格は3万500円(FOB)に続落し、なお先安感を漂わせている。
鉄スクラップ市況と相関関係があると言われる原油価格や中国鋼材価格の下落が鉄スクラップ相場の先行きに影を落としており、国内では船積み数量の減少に伴う需給緩和が指摘されるなど年末へ向けて不透明感が強まっている。