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日産自動車/沖縄県のレンタカー拠点にEV 「リーフ」を220台納入

 日産自動車は、沖縄県内のレンタカー拠点にEV(電気自動車)の「リーフ」を納入した。

 沖縄県は、「エコリゾートアイランド沖縄推進事業」に取り組んでおり、環境保全を全面に打ち出した沖縄ブランド構築に注力。県内観光に用いられるレンタカーにEVを導入することにより、環境負荷低減を目指している。同県には年間600万人近い観光客が訪れており、その約半数がレンタカーを利用している。

 日産自動車は、2010年度内にリーフのレンタカーを全国に約500台配備するが、このうちの約4割にあたる220台を沖縄県に納入した。事業者別では、ニッポンレンタカーがリーフを100台導入。これにより、同社では沖縄県においてHV(ハイブリッド車)をあわせた環境対応車の比率が25%を占めるまでに増加した。同社は全国の営業所に環境対応車の配備を進め、2011年度中に乗用車に占める環境対応車の割合を90%以上にまで引き上げる。このほか、日産レンタカーが70台、オリックスレンタカーが50台導入した。日産レンタカーは全国でリーフを合計400台導入。オリックスレンタカーは、北海道を除く全エリアに合計130台を2月末までに順次投入。また、沖縄県において3月15日よりカーシェアリング用としても投入する予定。

 リーフのレンタカー貸し出し料金は、各社とも1万2000円前後に設定。会員制度への入会などの諸条件適用や期間限定キャンペーンなどにより、1万円程度にまで割り引きされる場合もある。例えば、オリックスレンタカーの場合、キャンペーン価格は1万80円(24時間)。また、日産レンタカーでは、簡易型ブログ「ツイッター」において2月7日~3月28日の応募期間中に「@LEAT_RENT 」をフォローすると、リーフの12時間無料貸し出し権が毎日20名・合計1000名に当たる「日産リーフ・レンタル0円キャンペーン」を展開している。

 リーフは走行中に排気ガスを一切出さない点に加え、大人5名がゆったりくつろげる広いキャビン、優れた加速性能や静粛性、IT技術を駆使したまったく新しい使用方法を特長としている。日産自動車は「沖縄を訪れる観光客にリーフの優れた特長を体感してもらうことが、EV普及に向けて全国的な波及効果につながる」と考え、沖縄県へのEV導入をサポートした。

 EVの走行に欠かせない「充電スタンド」の設置体制についても、万全の態勢を敷く。沖縄県内および県外の企業26社が出資して、県内の充電設備の整備を行う「エー・イー・シー」を昨年5月に設立。すでに沖縄本島の「ファミリーマート」や「道の駅」、沖縄自動車道のパーキングエリア、ガソリンスタンドなど18ヵ所に27基の充電設備を設置し、EVレンタカーの開始に伴う「電欠」の防止にひと役買う。

 沖縄本島は南北両端が直線距離で約100㎞。1日で移動できる距離は限られており、本州などのように1日に数百㎞以上を運転することを想定する必要性が低いことから、現在の技術水準では航続可能距離が短いEVであっても、十分に普及する可能性を秘めている。まとまった台数がEVレンタカーとして活躍することにより、沖縄を訪れる観光客へのEVの啓蒙はもとより、地元沖縄の住民に対してEV時代の始まりを強烈に印象づけるものと思われる。

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