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水性塗料を使用し環境対策を強化

全国9ヵ所すべての内製BPセンターで環境に優しい水性塗料を

 ヤナセ(東京都港区:井出健義社長)のグループ会社、ヤナセオートシステムズ(木田春夫社長、以下YAS)は、6月1日から全国9ヵ所(*)の内製BP(板金・塗装)センターで使用するボディ修理・補修用の塗料を、シンナーの希釈が必要な溶剤塗料から、環境負荷が少ない水性塗料に切り替え、環境対策を強化する。
*北海道札幌市、宮城県仙台市、埼玉県三郷市、東京都港区、神奈川県横浜市、愛知県小牧市、大阪府茨木市、岡山県岡山市、福岡県福岡市

 気候変動などに悪影響を及ぼす揮発性有機化合物(VOC)削減のため、欧米・アジアのBP 工場では、水性塗料が導入されている。しかし、日本ではVOC規制が努力目標にとどまるため、国内のBP工場では、水性塗料の導入が進んでいないのが現状である。

<YASが塗料の水性化を推進する理由>
1.環境負荷軽減の取り組みは、社会的要請かつ自動車ビジネスに携わる企業の社会的責任であること
2.作業担当者の安全衛生・健康面に配慮できること
3.新車生産時と同じ水性塗料の採用で、補修作業時の再現性が向上すること

 塗料水性化の取り組みは、2007年4月に株式会社デュポン(現・アクサルタコーティングシステムズ合同会社、以下アクサルタコーティングシステムズ)とヤナセの両社が、同業他社に先駆けて合意した協力関係の構築に端を発する。しかし、当時の水性塗料では、ヤナセが要求する品質水準の安定的な達成や、施工技術のノウハウ確立が困難だったため、当初目標の「2010年に水性化率100%」を実現できないまま、取り組みが中断した。
 その後、2011年からアクサルタコーティングシステムズの水性塗料も第3世代に進化し、施工・仕上がり時の品質も大幅に改善したことから、YAS は、塗料水性化の再挑戦を決定した。
 2012年1月に、「BP センター戸田」(現・BP センター三郷)で取り組みを再開。そこで得た施工ノウハウを独自の研修プログラムとして構築し、トレーニング手法をマニュアル化した。さらに、調色配合のデータベース(DB)を全9工場で共有することで、作業品質の改善にも取り組んだ。
 2015年には、内製BP センターの全作業担当者に、水性塗料施工トレーニングを実施。また、同年12月には、全BP センターに水性塗料と対応機器類を配備し、導入に向けた体制を構築した。 
その取り組みが結実し、本年4月に一部の特殊塗装を除いた水性化率がほぼ100%に達し、6月1日から全面的に水性塗料に移行する。

 YASは今後、全国約230ヵ所の契約BP工場の塗料水性化を推進する。その実現に向け、アクサルタコーティングシステムズと協働し、1.全国の内製BPセンターでのトレーニング、2.全国の内製BP工場に契約BP工場の作業担当者を受け入れる職場内訓練、3.内製BP工場で蓄積した調色配合DBの提供 などを実施して、塗料水性化をサポートしていく。

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