ハイエースワゴンが小売相場を大きく超える高値でAA会場で落札される動きが、1月第1週の初荷開催から15日頃にかけて各地のAA会場で相次いだ。
ハイエースワゴンは、世界各国から強い引き合いがあるほか、国内の小売でも重宝されている存在であり、もともと高めの相場を維持しているが、年明けから相場を大きく上回る落札が続出。8日にUSS岡山会場で6年式のスーパーカスタムリミテッド(218千㎞・評価点3.5)が1020千円、11日のTAA広島会場で15年式のスーパーカスタムG(206千㎞・評価点3)が1805千円、12日のLAA四国会場では8年式のスーパーカスタムリミテッド(95千㎞・評価点4)が2034千円もの高値で落札された。
高値で落札された車両に共通する特徴は、3リッターディーゼルターボエンジン(1KZ‐TE)搭載の2WD車、型式KD‐KZH100GおよびKH‐KZH100G(平成5~15年式)、トリプルムーンルーフ搭載車。7人乗りの「スーパーカスタムリミテッド」「スーパーカスタムG」、8人乗りの「リビングサルーンEX」。7人乗りのほうが8人乗りより高値をつけたようだ。
「ハイエースワゴンに高値がつく」という情報は口コミやインターネットの掲示板を通じて広がり、該当する車種を在庫に持つ業者は色めき立った。そのためAA会場にはハイエースワゴンが大量に集結。例えば15日のUSS岡山会場には、総出品1106台(四国会場含む)のうちハイエースワゴンが85台出品されこのうちKZH100Gは58台にもおよんだ。
AA会場関係者によると、特定の輸出業者数社が取り合いし価格が高騰した模様。今回の価格高騰の要因については、ミャンマー軍事政権関連企業からの特需との説やモンゴル輸出説など諸説飛び交っているが、真相は明らかになっていない。
取引が盛り上がったのは14日までで、条件に該当する車はほとんど全数が落札、しかも相場を大きく上回る状況となっていたが、15日からは前日までの大盛況ぶりとは一変し、流札が目立つ状況となった。会場にもよるが、前日までのほぼ完売という状況からはほど遠い、30~50%の成約状況と価格の下落が目立った。
20日の時点でも、一部に高値がついているものも見受けられるが、ほぼ落ち着いたようだ。買い付けた台数が注文数量に近づいたことにより「片っ端から買い付ける」のをやめ、より吟味して買い付ける状況に移行したことが原因とみられる。
いずれにせよ、該当車種をタイミングよく売却できた業者にとっては、ラッキーなお年玉となったのは間違いない。
(久保元)
ハイエースワゴンは、世界各国から強い引き合いがあるほか、国内の小売でも重宝されている存在であり、もともと高めの相場を維持しているが、年明けから相場を大きく上回る落札が続出。8日にUSS岡山会場で6年式のスーパーカスタムリミテッド(218千㎞・評価点3.5)が1020千円、11日のTAA広島会場で15年式のスーパーカスタムG(206千㎞・評価点3)が1805千円、12日のLAA四国会場では8年式のスーパーカスタムリミテッド(95千㎞・評価点4)が2034千円もの高値で落札された。
高値で落札された車両に共通する特徴は、3リッターディーゼルターボエンジン(1KZ‐TE)搭載の2WD車、型式KD‐KZH100GおよびKH‐KZH100G(平成5~15年式)、トリプルムーンルーフ搭載車。7人乗りの「スーパーカスタムリミテッド」「スーパーカスタムG」、8人乗りの「リビングサルーンEX」。7人乗りのほうが8人乗りより高値をつけたようだ。
「ハイエースワゴンに高値がつく」という情報は口コミやインターネットの掲示板を通じて広がり、該当する車種を在庫に持つ業者は色めき立った。そのためAA会場にはハイエースワゴンが大量に集結。例えば15日のUSS岡山会場には、総出品1106台(四国会場含む)のうちハイエースワゴンが85台出品されこのうちKZH100Gは58台にもおよんだ。
AA会場関係者によると、特定の輸出業者数社が取り合いし価格が高騰した模様。今回の価格高騰の要因については、ミャンマー軍事政権関連企業からの特需との説やモンゴル輸出説など諸説飛び交っているが、真相は明らかになっていない。
取引が盛り上がったのは14日までで、条件に該当する車はほとんど全数が落札、しかも相場を大きく上回る状況となっていたが、15日からは前日までの大盛況ぶりとは一変し、流札が目立つ状況となった。会場にもよるが、前日までのほぼ完売という状況からはほど遠い、30~50%の成約状況と価格の下落が目立った。
20日の時点でも、一部に高値がついているものも見受けられるが、ほぼ落ち着いたようだ。買い付けた台数が注文数量に近づいたことにより「片っ端から買い付ける」のをやめ、より吟味して買い付ける状況に移行したことが原因とみられる。
いずれにせよ、該当車種をタイミングよく売却できた業者にとっては、ラッキーなお年玉となったのは間違いない。
(久保元)