軽自動車専門店の「カーショップアシスト」（大阪府門真市・藤原栄二代表取締役）が扱うオリジナル軽キャンピングカーキット「ぷちキャン」が注目を集めている。工具なしで簡単取り付け可能で、荷物扱いとなるため、車検にも対応する手軽さから、全国から引き合いが強まる。老舗家具店に製作を依頼するなど、「本物志向」の中高年ユーザーから強い支持を受ける。年々マーケット規模が拡大する軽キャンピングカー市場において、軽を知り尽くした「軽自動車専門店」による新たなアプローチに期待がかかる。

　ぷちキャンは、スズキ「エブリイ・バン」（ＤＡ６４Ｖ）向けに開発され、老舗家具店が天然無垢材を使って丁寧に仕上げる。特別な工具を一切必要とせず、誰にでも簡単装着が可能でありながら、仕上がりは本格的な雰囲気を醸し出す。リアシートを折り畳み、広々としたマットで車内泊が可能。オプション設定も豊富で、車内で家電が使用可能なサブバッテリーシステムなどを選択できる。取り回しが良い軽バンに特化しているのが特徴で、主に団塊世代のような中高年層に向けた商品を提供する。こうしたユーザー層の場合、ファーストカーを他に所有し、いわゆる「遊びグルマ」として、軽キャンピングカーを購入し、夫婦２人での小旅行や釣行などで、手軽な軽キャンピングカーを活用する。

　藤原社長は「セカンドカーとして、街乗りや買い物などにも十分活用出来るクルマ。女性ユーザーもターゲットに見据え、年に数回のキャンプにも活躍する軽キャンピングカーは実用性と快適性を両立している」と話す。
　すべてが簡易据え付けで組み立てられる利点から、構造変更などの必要がなく、もちろん８ナンバー登録の必要もない手軽さが受けている。

　同社では、中古車にぷちキャンのキットを据え付けたコンプリート販売を行うほか、標準キットで希望小売価格２８万４０００円（税別）のキット販売も行う。中古車販売店などへの業販も行っており、気軽に導入できる軽キャンピングカーキットとして、各販売店における車販以外の付加価値提供を応援する考え。比較的中古車市場で流通量の多い、前モデル用に作られたキットのため、安価な中古車をベースにセットアップできる強みもある。また、販売店とユーザーの絆を深める手段としても、軽キャンピングカーキットの販売は新たな可能性を示す。

　同社はＤＡ６４Ｖ型エブリイ・バンに対応した「ぷちキャンTRY（トライ）」に続き、現行モデルのＤＡ１７Ｖ型に対応した高付加価値モデルの「ぷちキャンVILLA（ヴィラ）」のリリースも近く予定する。

【ぷちキャンに関する問い合わせ先】
カーショップアシスト
大阪府門真市脇田町３０－４
ＴＥＬ：０７２-８８７-３１１３