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FJクルーザー試乗レポート 個性派SUV日本上陸 トヨタ自動車

 前号で紹介したトヨタのFJクルーザー(以下FJ)。北米で2006年発売、今までは逆輸入車として左ハンドル仕様しかなかったが若い世代の人気に支えられ、12月4日から日本発売となった。今回はトヨタが主催する記者発表会を通じてFJの魅力を紹介する。

 発表会は発売からさかのぼること9日前の11月25日、愛知県豊田市の「さなげアドベンチャーフィールド」で開催された。これはトヨタ関連会社「ライフクリエイション」が運営するオフロードコースやオートキャンプ場、RV安全運転普及事業(講習会・公演)を中心にクルマ文化の普及に力を入れている総合アウトドア施設。RV車を持ち込んでのコース利用や、トヨタの最新車輌もレンタル。RV車に魅了されたユーザーやバーベキューを楽しむ家族連れ、企業研修など幅広い用途に利用されている。

 まずはトヨタ自動車のFJ開発主査、西村昭夫チーフエンジニアからFJの概要説明。 主な特徴は、両側観音開きドアを採用、2ドアクーペのスタイリッシュさと便利さを共存させた外観。室内空間は分厚い手袋を着けていても操作ができる大型のスイッチ類。「MyFJ」としてカスタマイズ時のパーツや塗装パターンの豊富さが語られた。次にスタック状態からの脱出デモンストレーションでは4WD機能のオン・オフをマニュアルで行なうことで得ることができる「操る喜び」など本格4WD車の多くの魅力が語られた。

 説明の最後に「FJはカーライフを本当に楽しんでもらえる車。本格4WD車が持つワクワク・ドキドキ感を若い世代に伝えたい。だからあえて販売目標も発表せず、我々も楽しみながら販売していきたい」と話を締めくくった。

 その後はインストラクターが同乗しての運転試乗。自らステアリングを握りコースを1周する。過去4WD車に乗った経験はあったが、いずれもオンロード。本格オフロード体験は今回が初めて。おそるおそるアクセルを踏み込んでのスタートだったが、V6、4.0㍑のガソリンエンジンは静かに、そして楽々と1t以上の車体を前に進めた。コース上には様々な障害物が用意され、4WD機能をオフにしてのスタック、オンにしての脱出体験から、砂山を越えるモーグル体験など運転(操作)する喜びを免許取得以来数十年ぶりに経験することができた。

 最後にプロのドライバーによる同乗体験。斜度30度近い坂道の上り下りでは空に向かって上り、奈落の底に落ちる感覚を味わった。また、40度近く左に傾いた状態で車輌を停止しての機能説明など、車を降りてもしばらくは興奮がさめないほどエキサイティングな時間をすごせた。

 今回の試乗会を通じてFJは「車は移動手段」という概念を根底からくつがえし、操縦する楽しさ、喜びを再認識させてくれることを実感した。自動車販売に関わる者ならば1度はこの車に乗って本当のオフロード体験をして欲しい。ユーザーに自分の言葉でRV車の魅力が伝えられるはずだ。

 その後、11月28日に同施設でFJの国内発売を記念したユーザー向けの無料試乗会も開催されたが、700人を超える来場を記録。FJに用意された試乗枠は受付開始早々に無くなるほどの人気ぶりであった。

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