日本自動車会議所は6月10日、第91回定時総会を開催した 。総会では、「2024年度事業報告・2025年度事業計画」、「2024年度決算 2025年度予算」、「定款変更」、「理事選任」の4議案が承認された。

　今回は改選期ではなかったが、総会では内山田竹志会長をはじめとする4名の理事が退任し、新たに豊田章男氏（トヨタ自動車会長）、喜谷辰夫氏（日本自動車整備振興会連合会会長）、坂口正芳氏（日本自動車連盟会長）、ゲルティンガー剛氏（日本自動車輸入組合理事長）、塚田長志氏（日本中古自動車販売協会連合会会長）の5氏が理事に就任した。

　総会に続き開催された第222回理事会で、豊田章男氏が第14代会長に選定され、豊田新会長の議事進行の下、喜谷辰夫氏と坂口正芳氏の2氏が新たに副会長に選定されるなど、豊田新体制がスタートした 。豊田新会長就任により、内山田会長は退任し、名誉顧問に就任した。

　総会後の懇親会には、会員をはじめ国会議員、関係省庁、関係団体・企業など約370名が出席した 。懇親会では、まず豊田会長が挨拶し、1946年（昭和21年）に設立された当会議所の設立趣意書冒頭に「自動車は国民生活の維持と文化の向上に不可欠」と記載されていることを紹介し、「クルマをニッポンの文化に!」を合言葉に、活動に取り組んでいく意向を示した 。また、今年度から日本自動車連盟（JAF）が新たに会員となったことにより、製造、販売、整備、運行などに加え、ユーザー団体などにまで会員層が広がった 。豊田会長は、会員団体・企業にはあらゆる現場があり、クルマに関わる様々な仕事をしているとし、そのような会員が、クルマを日本の文化にするために多種多様なアクションを始められたら、日本の経済や国力にさらにお役に立てるようになるだろうとして、自動車産業の日本経済や文化へのさらなる貢献に期待を寄せた。

　続いて、中野洋昌国土交通大臣、古賀友一郎経済産業副大臣が来賓として挨拶した 。その後、豊田会長をはじめ、当日出席した片山正則副会長（日本自動車工業会会長）、加藤敏彦副会長（日本自動車販売協会連合会会長）、清水一郎副会長（日本バス協会会長）、茅本隆司副会長（日本自動車部品工業会会長）、喜谷副会長、坂口副会長、赤間俊一理事（全国軽自動車協会連合会会長）、ゲルティンガー理事（日本自動車輸入組合理事長）、島崎豊専務理事の新体制のメンバーが登壇した 。新体制を代表して片山副会長の「乾杯」の発声で懇談・懇親の輪が広がった。

（新役員体制）「順不同、敬称略」

〔会長〕
豊田章男
推薦会員(代表理事)

〔副会長〕
片山正則 日本自動車工業会 会長
加藤敏彦 日本自動車販売協会連合会 会長
坂本克己 全日本トラック協会 会長
清水一郎 日本バス協会 会長
川鍋一朗 全国国ハイヤー・タクシー連合会 会長《新任》

〔理事〕
茅本隆司 日本自動車部品工業会 会長
喜谷辰夫 日本自動車整備振興会連合会 会長《新任》
坂口正芳 日本自動車連盟 会長《新任》
赤間俊 　全国軽自動車協会連合会 会長
ゲルティンガー 剛 日本自動車輸入組合 理事長《新任》
塚田長志 日本中古自動車販売協会連合会 会長《新任》

〔専務理事〕
島崎豊 事務局担当(代表理事)

〔常務理事〕
畠山太作 事務局担当

〔理事(常勤)〕
橋本勝也 事務局担当

〔監事〕
安原敬裕 全国自動車標板協議会 会長
中村知美 SUBARU 取締役会長
原典之 三井住友海上火災保険　取締役会長