自動車検査登録情報協会(東京都千代田区)がまとめた「わが国の自動車保有動向」によると、平成23年3月末の乗用車の平均車齢(軽自動車を除く)は7.74年で、前年に比べ0.18年延び、19年連続して最高齢となった。また、乗用車の平均使用年数(軽自動車を除く)は12.43年で、5年連続して過去最長を記録した前年より0.27年短期化し、6年振りに減少した。
平均車齢は、国内でナンバープレートを付けている自動車が新規(新車)登録されてからの平均経過年数で、人間の平均年齢に相当する。平均車齢は、新車販売台数が減少し、自動車が長く使われると高齢化が進む。逆に新車販売台数が増加し、高齢のスクラップや海外輸出が増えると若返る。
車種別にみると普通乗用車は7.59年と2年振りに高齢化した。前年は環境対応車に対するグリーン税制・エコカー減税による新車販売の好調に加え、廃車を伴う新車購入へのエコカー補助金により、車齢13年超の廃車増加が影響し、一時的に若返りをみせたが、エコカー補助金制度が平成22年9月で終了して新車販売が伸び悩んだ為、今年は大きく高齢化に転じた。小型乗用車は7.85年で19年連続の最高齢更新。
平均使用年数は国内で新規(新車)登録されてから抹消登録するまでの平均年数で、1年間での保有台数の減少台数と経過年数を基に算出された。
車種別にみると普通乗用車は12.74年で前年に比べ0.46年短期化、14年振りに減少した。また、小型乗用車は12.23年で0.14年短期化し、2年振りに減少した。短期化したのは、エコカー補助金による車齢13年超の廃車増加が影響して前年が大幅に長期化したためで、エコカー補助金制度が平成22年9月で終了したこともあり、今年は一時的に短期化したとはいえ、従来からの長期化傾向は続いている。