１９８４年（昭和５９年）５月に創業、今年で創業39年を迎えたニッポーオート販売（岐阜県大垣市、勝嵜聡社長）。同社が位置する大垣市は、岐阜県２番目の都市で、人口は約16万人。名神高速道路やＪＲ東海道本線が通り、主要都市圏へのアクセスも大変便利なエリアである。同社は、新車・中古車販売、リース・レンタ・整備、保険など幅広く手掛けており、大垣市を地元に根を張った堅実な経営が、地域住民からの厚い信頼を得ている。名神高速道路安八スマートインターチェンジからは約15分の好立地。「ＪＵテントリ」は約８年前にスタートした。インターネットを使用した車両の売買が広がりをみせているなか、効果的に「ＪＵテントリ」活用している勝嵜社長に運用方法を聞いた。（福井伸幸）　

■ＪＵテントリの活用で販路拡大
　同社は在庫を平均20台前後保有しているが、「ＪＵテントリ」には、その大部分を登録、小売りと業販どちらでも販売できる体制を整えている。また、「ＪＵテントリ」では、毎月コンスタントに２、３台を販売しており、勝嵜社長は「ＪＵテントリは販路拡大を目的に導入したが、思惑通りの結果は出ており、利益の確保はできている。ただし、現状の台数に満足するのではなく、まだまだ増やしていきたい。」と話す。

■経費を抑えて店頭で商売ができる
　勝嵜社長は「ＪＵテントリ」のメリットを「店頭で商売ができる」と「手間と経費を抑えることができる」と挙げている。「ＪＵテントリ」はインターネットを使用しているため、24時間３６５日、時間や場所にとらわれず店頭に在庫を置いたまま販売が可能である。外出時、夜間の閉店時、店舗休業日など店舗にいなくても業販用の展示場として稼働している。また、同じ業販として、オートオークション（ＡＡ）に出品をするのであれば、ＡＡ会場に車両を運ぶ時間と費用が発生する。ＡＡに出品する場合、一時的に店頭からＡＡ会場に車両を移動するため、小売での販売チャンスを無くすことにもなる。また、ＪＵナビで落札した車両を「ＪＵテントリ」に掲載することも可能。その場合、写真と検査を含めた全ての出品データを流用することができる。検査データは、自主検査ではなくＡＡ会場での検査データを使用することができるため、自社で検査を行う手間が省けるとともに、信頼度も高い。

■掲載する車両の情報はわかりやくす正確に
　同社では「ＪＵテントリ」に掲載をする車両は、車両価格に関係なくキレイに仕上げることを徹底している。写真については、見た人がイメージしやすいように、多くの枚数を掲載するとともに、スイッチなど拡大して撮影する場所ついては、ほこりを拭き取るなどをしている。くわえて、キズがある場所については、隠すのではなくあえてその場所を掲載する。また、タイヤの溝などもしっかりと撮影をする。勝嵜社長は「その車の良いところ、悪いところを正直に掲載することで、安心して取引をすることができる。その結果、当社が売却した車両のクレームは、まず発生しない」としている。

■ＪＵテントリとＪＵ適正販売店の相性は良い
　同社はＪＵ岐阜西濃支部に所属、勝嵜社長は西濃支部79社をまとめる支部長に就いて３期５年目を迎える。「ＪＵ適正販売店」の資格は２０１６年に取得。「ＪＵテントリに掲載する写真にＪＵ適正販売店の看板を一緒に写すようにしている。信頼度が増すことで選んでもらえる可能性が高まる」（勝嵜社長）と話すように、インターネットを使用した「ＪＵテントリ」で取引を行う場合、「ＪＵ適正販売店」の信頼性の高さが、相手の顔が見えないインターネットでの取引で最大限発揮される。　

■ＪＵテントリの活用は未来への投資
　今後について勝嵜社長は「ＪＵテントリは時間と経費を掛けずに販売機会を増やすツールであり、有効的に活用していけば、必ず利益につなげることができる。西濃支部はＡＡ会場や高速道路のＩＣが近く、地の利には恵まれている環境である。この環境に甘えることなく、ＪＵテントリを積極的に活用していくことで、自社の利益確保はもちろんのこと、エリアの活性化につながっていく。そのために支部長として、率先垂範を行っていきたい」と抱負を語った。

【店舗情報】
社名＝ニッポーオート販売
所在地＝岐阜県大垣市三本木４－６０－１
電話＝０５８４－７５－１８１９