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12月鉄スクラップ市況

需給環境には不確定な要素も

 11月から高値修正局面に移行した鉄スクラップ市況は、12月を迎えても下げ基調に変化は見られず、全般的に下落した。月末のH2炉前価格は、関東地区で5万1000~5万3000円、関西地区で5万4000~5万5500円と前月末比それぞれマイナス2~300円となっているが、西高東低の状況に変わりはない。

 国際市況も下がっており、トルコ向け米国産HMSは5週連続で下落して460CFRドル(直近のピーク比マイナス25ドル)、韓国向けH2FOB価格も月初比マイナス2500円の4万7000円と国内との価格差が大きく成約は進んでいない。関東鉄源協同組合の輸出向け入札が12月も関東地場向け価格差を嫌気して11月に引き続き流札となったことはそれを象徴している。余剰地域である関東では、輸出向け出荷の減少と年末の内航船不足から西送りの停滞が伝えられ、徐々に荷余り状況も出てきている。

 また、国内、韓国の高炉メーカーの上級品種(新断、HS)積極購入の影響から、上級品種が極端に値上がりし、一時H2との値差が1万5000円以上あったものの、高炉メーカーの購入量が減った影響もあり、現在は¥5,000程度に縮まってきている。

 市況は下げ基調のまま越年する見込みであるが、年明けの需給環境には不確定な要素もあり長期的トレンドを見通すことは難しい状況にある。

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