シーケンシャル社の強固な顧客基盤を作り上げた荻野清彦氏

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シティライト(岡山市北区、丸山明社長)は、関西エリアでの新たな事業展開として、保険事業や鈑金・塗装(BP)事業などに強みを持つシーケンシャル(神戸市西区)との企業提携を発表した。新車・中古車販売と車検・整備、中古車オークション事業などを総合的に展開する同社と損害保険・生命保険取り扱いと顧客情報の管理能力などでシーケンシャル社の強みを互い伸ばすようなシナジー効果創出を図る。
シーケンシャル社は、2002年4月の設立で、損保と生保の代理店業のほか、新車・中古車販売、車検・整備、BPなどの事業を展開する。神戸市西区井吹台東町の本社のほか、神戸市中央区に三宮営業所を構える。
同社はシーケンシャル社との企業提携により、関西エリアでの新たな事業展開につなげる。地元岡山など中国エリアで抜群の認知度を誇るが、認知度がやや低い関西エリアでの事業展開の足がかりとする。シーケンシャル社が扱う保険(損保、生保)はユーザーのライフスタイル全般に及ぶ顧客情報を含む。これを通じた顧客管理の徹底により、同社においても顧客とのつながり強化に活かしていくノウハウを得る。
シーケンシャル社の顧客情報管理能力を展開することで、同社の顧客管理をさらに強固なものにすることが出来る。「クルマだけの顧客管理」から「ライフスタイル全般に及ぶ顧客管理」に転換することで、顧客基盤の再構築につなげていく考えだ。
シーケンシャル社は保険代理店事業から車販やBP、ロードサービス、車検・整備事業などに参入してきた新しいスタイルのカーライフカンパニー。昨今、自動車販売店において、自動車保険を切り口にした顧客囲い込みがテーマに上がる中、先進的な取り組みを行うシーケンシャル社との企業提携により、保険を切り口とした顧客情報収集と徹底管理に注力、ストック型の自動車ビジネスへの転換につなげ、顧客を「守り、増やす」取り組みを推進する。また同時に、シーケンシャル社の高い社員教育水準を同社グループ内にも展開することで、経営基盤の強化につなげる考えだ。