提携書を手にする伊藤理事長(中央左)と加藤理事長(中央右)
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JU宮城(宮城県大和町、伊藤行雄理事長)とJU秋田(秋田県秋田市、加藤満理事長)は2月21日、オークション運営における業務提携で合意したことを発表した。令和7年4月からJU秋田は水曜日から金曜日へと開催日を変更し、JU宮城のオークションにコーナーとして参加する。
■長年の構想が実現、会員の利便性向上へ
JU宮城の伊藤理事長は、この連携について「5年ほど前にJU秋田から申し入れがあり、JUコーポレーションの鈴木幸昭副会長の尽力もあって実現に至った」と説明。目的は両会場の事業効率化と生産性向上であり、将来的な業界の厳しさを見据えた上での決断であるという。JU秋田の加藤理事長も「会員メリットを第一に考え、使いやすいオークション会場を目指す」と語り、両理事長は連携による利便性向上に期待を示した。
■令和7年4月4日スタート、JU秋田は毎週金曜開催に
連携オークションは令和7年4月4日(金)から開始され、JU秋田は毎週金曜開催となる。JU宮城は午前10時30分に、JU秋田は正午にオークションを開始。JU宮城に「JU秋田コーナー」を設け、4レーンを使用してJU秋田の出品車を競りにかける。
■出品台数増加と相互取引で活性化目指す
連携により、仕入れの場が増加し、両会場の会員にとって大きなメリットとなる。伊藤理事長は「ボリュームアップによる活性化と、流通に関する新たな知恵の創出」を期待し、加藤理事長は「落札店の注目度向上と出品車の競りやすさ」に期待を寄せた。
JU秋田の佐藤専務理事は、連携によりオークション開催回数が年間10回増加することを考慮し、年間8000台の出品を目指すとした。JU宮城の高橋進専務理事は、同日開催でもそれぞれの記念オークションは従来通り実施すると説明した。
出品・検査は各会場で行い、業務システムの一部共有と共有セリ機の使用により、会員は相互に取引が可能となる。JUコーポレーションの鈴木幸昭副会長は、DXを推進し、より利用しやすいオークション環境を提供していきたいと述べた。
伊藤理事長と加藤理事長は「相乗効果で会員数増加も見込める。気運を高め、より利用される開催にしたい」と語り、連携オークションの成功に意欲を示した。