国土交通省の発表資料に基づきまとめた自動車のリコール情報です。
本欄に掲載したリコール情報は、製造年月によって対象外の場合がございます。
詳細は国土交通省のホームページを参照してください。
リコール届出日 | 車名 | 通称名 | 型式 | 不具合の状況 | 対象台数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
6月4日 | 三菱自動車工業 | アウトランダーPHEV | DLA-GG2W | プラグインハイブリッド車の駆動用電池において、以下の事象が発生する恐れがある。 ●スクリーニング工程(電池セル内の異物検出性向上のため実施している工程)において、作業者が誤って電池セルを落下させ、電池セル内部部品のエレメントが移動しエレメントのセパレーターが損傷した状態で、移動したエレメントと集電体の隙間が減少した不良品を流出させたため、使用過程で充電中に電池セルの内部短絡が発生する場合がある。そのため、電圧が低下、EV システム警告灯が点灯し走行不能となり、最悪の場合、電池セルおよび周辺部品の一部が溶損する。 ●スクリーニング工程の不活性化工程において、衝撃値の設定が不適切であり、電池セル内部部品(エレメント)の一部から剥離した銅異物が発生し、同工程中に正極に運ばれることで、使用過程で軽微な内部短絡が発生する場合がある。そのため電圧が低下し、EVシステム警告灯が点灯して満充電ができない状態やフェールセーフ状態(出力を30%に制限し、最高速度を50km/hに制限する走行状態)となる。 |
4,313台 | |
i-MiEV | ZAA-HA3W | 電気自動車の駆動用電池において、以下の事象が発生する恐れがある。 ・スクリーニング工程において、作業者が誤って電池セルを落下させ、電池セル内部部品のエレメントが移動しエレメントのセパレーターが損傷した状態で、移動したエレメントと集電体の隙間が減少した不良品を流出させたため、使用過程で充電中に電池セルの内部短絡が発生する場合がある。そのため電圧が低下、EVシステム警告灯が点灯し走行不能となり、最悪の場合、電池セルおよび周辺部品の一部が溶損する。 ・スクリーニング工程の不活性化工程において、衝撃値の設定が不適切であり、電池セル内部部品(エレメント)の一部から剥離した銅異物が発生し、同工程中に正極に運ばれることで、使用過程で軽微な内部短絡が発生する場合がある。そのため、電圧が低下し、EVシステム警告灯が点灯し走行不能となる。 |
17台 | |||
ミニキャブMiEV | ZAB-U67V、ZAB-U68V | 98台 | ||||
アウトランダーPHEV | DLA-GG2W | 1:電動パワーステアリングコントロールユニット(EPS ECU) 内部のマイコン電源電圧を監視する回路の素子の製造工程が不適切なため、素子が特性不良となったものがある。そのため、電源電圧監視回路が誤作動し、インフォメーション画面に「パワーステアリングシステム点検」を表示するとともに、EPSのアシスト機能が停止し、ハンドルの操舵力が増大する恐れがある。 2:ETACS ECU(方向指示器、非常点滅表示灯などを制御するECU)のプログラムが不適切なため、エレクトリックテールゲート作動時のハザードアンサーバック(非常点滅表示灯の点滅による作動受付確認)が作動しない場合があり、このとき方向指示器レバーの操作を行っても方向指示器が点灯しない。 3:工場装着のナビゲーションシステム装着車両において、ナビゲーションのプログラムが不適切なため、カメラスイッチ操作を行ってもナビゲーション画面がサイドビューカメラ画像に切り替わらない場合があり、この時、直前直左の状態を確認できない。 4:発電機(ジェネレーター)および原動機(駆動用フロントモーター)の冷却と潤滑のためのオイルを循環させる電動オイルポンプの制御プログラムが不適切なため、ポンプが作動不能となる場合がある。そのため、警告音とともにメーター内のEVシステム警告灯が点灯、インフォメーション画面にEVシステム異常と表示し、フェイルセーフ状態(発電不可となり出力制限し、最高速度を50km/hに制限する走行状態)になり、バッテリー残量の範囲での駆動用リアモーターのみの走行となり、そのまま走行を続けると走行不能になる。 5:ACC(自動で車間距離を維持して先行車に追従するシステム)およびFCM(自動でブレーキをかけて衝突の被害を軽減するシステム)装着車両において、ACC/FCMECUのプログラムが不適切なため、以下の事象が発生する恐れがある。 ●ACCを使用して走行中、トンネル壁面などを先行車両と誤認識する場合があり、この時、自動ブレーキが作動し、車両が減速する。 ●演算処理時にエラーが発生し、ECUがリセットして通信異常が発生する場合があり、このとき、警告音とともにメーター内のインフォメーション画面に「ACC点検」、「FCM点検」、「ASC(横滑り防止システム)システム点検」と表示し、ACCおよびFCMが機能を停止する。 |
4,313台 | 1:4,084台 2:3,259台 3:3,269台 4:4,313台 5:4,063台 |
||
アウトランダー | DBA-GF7W、DBA-GF8W | 3,677台 | 1:2,474台 2:1,990台 3:1,989台 4:3,193台 |
|||
デリカD:5 | LDA-CV1W、DBA-CV2W、DBA-CV5W | 1,449台 | 3:1,449台 | |||
eKワゴン | DBA-B11W | テールゲートに固定するハイマウントストップランプに塗布したすべり剤の影響により、ハイマウントストップランプのツメ部に亀裂が発生する。そのままの状態で使用すると、ハイマウントストップランプがテールゲートの取り付け位置からずれる恐れがある。 | 1,449台 | |||
日産 | デイズ | DBA-B21W | 7台 | |||
6月5日 | トヨタ | プリウス | DAA-ZVW30 | 電子制御ブレーキシステムにおいて、アキュームレーター(蓄圧器)の強度検討が不足していたため、走行時の上下振動により、蓄圧容器の一部に大きな力が加わることがある。そのため、使用過程で当該容器に疲労亀裂が入り、容器内のブレーキフルードに窒素ガスが徐々に浸入してブレーキペダルの踏みしろが増加し、制動力が低下する恐れがある。 | 113,546台 | |
レクサス | HS250h | DAA-ANF10 | 3,448台 | |||
マセラティ | クワトロポルテ | GH-MQP、ABA-MQP | 後輪のトーインを調整するタイロッドにおいて、防錆処理が不適切なものがある。そのため、タイロッドのねじ山部分に錆が発生して締め込み部分が緩むことで、異音が発生したり、高速旋回時の走行安定性が損なわれる恐れがある。そのままの状態で使用を続けると、タイロッドの締め込み部分が外れて、最悪の場合、通常走行においても走行安定性が損なわれる恐れがある。 | 1,324台 | ||
クワトロポルテS | ABA-MQPS | 1台 | ||||
グラントゥーリズモ | ABA-MGT | 323台 | ||||
グラントゥーリズモS | ABA-MGTS | 1台 | ||||
6月6日 | トヨタ | 86 | DBA-ZN6 | サーキット走行向けにオイルクーラーなどを架装した車両において、オイルホースを接続する継手の構造が不適切なため、オイルのにじみが発生するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると継手よりオイル漏れを起こし、最悪の場合、エンジンが破損する恐れがある。 | 106台 | |
スズキ | パレット | DBA-MK21S、CBA-MK21S | エアコンのエバポレーターにおいて、製造方法が不適切なため、一部のコンプレッサーとの組み合わせにより当該部品の内部から腐食して穴が開き、冷媒および潤滑油が漏れることがある。そのため、エアコンの効きが悪くなり、最悪の場合、コンプレッサーが潤滑不足でロックし、低速走行中にエンストする恐れがある。 | 68,853台 | ||
ワゴンR | DBA-MH23S、CBA-MH23S | 15,449台 | ||||
マツダ | AZ-ワゴン | DBA-MJ23S、CBA-MJ23S | 1,986台 | |||
6月11日 | 三菱 | ふそうファイター | LDG-FQ62F、LKG-FK62FZ、LKG-FK65FZ、LKG-FK72FZ、QDG-FQ62F、QKG-FK62FZ、QKG-FK65FZ、QKG-FK72FZ、SKG-FK61F、SKG-FK62FY、SKG-FK64F、SKG-FK65FY、SKG-FK66F、SKG-FK71F、SKG-FK72FY、SKG-FK74F、TKG-FK61F、TKG-FK62FY、TKG-FK64F、TKG-FK65FY、TKG-FK66F、TKG-FK71F、TKG-FK72FY、TKG-FK74F | 中型トラックと大・中型バスにおいて、エアコンプレッサーの中央部ヘッドボルトの締め付けトルクが不足しているため、ピストンの往復運動による圧力振動でシートガスケット(エアコンプレッサー内の冷却水通路とエア通路の気密性を保つもの)に亀裂が発生するものがある。そのため、冷却水がエア通路に浸入し、 1:エア圧送時に配管を伝わり、エアドライヤー(圧縮空気中の水分や油分を取り除くもの)から排出され、冷却水が減少することで警告灯が点灯し、そのままの状態で使用を続けると、エンジンの出力が制限される。 2:エア圧縮時の熱により冷却水が乾燥し、結晶化して生成された固形物が吸排気バルブに付着することで、吸入または圧送されるエアが減少するため、エア圧が低下することで警報ブザーが鳴るとともに警告灯が点灯し、そのままの状態で使用を続けると、充分なエア圧が確保できなくなりブレーキ機能に影響を及ぼし、路上故障に至る恐れがある。 |
8,085台 | |
ふそうエアロエース | LDG-MM96FH、QDG-MM96FH、SDG-MM96FH、TDG-MM96FH | 85台 | ||||
ふそうエアロスター | LKG-MP35FK、LKG-MP35FM、LKG-MP35FP、LKG-MP37FK、LKG-MP37FM、QDG-MP35FM、QDG-MP35FP、QKG-MP35FK、QKG-MP35FM、QKG-MP35FP、QKG-MP37FK、QKG-MP37FM | 1,175台 | ||||
ふそうエアロミディ | SKG-MK27FH、TKG-MK27FH | 39台 | ||||
UDトラックス | スペースランナーA | LKG-AP35FK、LKG-AP35FM、LKG-AP35FP、LKG-AP37FK、LKG-AP37FM | 54台 | |||
三菱 | ふそうエアロミディ | SKG-MK27FH 他 | 中型路線バスにおいて、スターターに使用されているゴム部品の材質が不適切であること、およびフライホイールリングギヤの摩耗に対する余裕が不足しているため、アイドリング・ストップ&スタート・システムによるエンジンの始動を頻繁におこなうと、当該リングギアが早期に摩耗するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、スターターの空転が発生し、最悪の場合、エンジンが始動不能となる恐れがある。 | 46台 | 少数台数 | |
6月13日 | ホンダ | エアウェイブ | DBA-GJ1、DBA-GJ2 | 負圧式ブレーキ倍力装置(マスターパワー)において、製造工程でのマスターパワーの筐体カシメ位置が不適切なため、ブレーキペダルを踏むとマスターパワー内の負圧を保持するシールがずれ、負圧が保持できなくなるものがある。そのため、ブレーキを踏んだ際に、運転者の予測より制動停止距離が伸びる恐れがある。 | 25,292台 | |
モビリオスパイク | DBA-GK1、DBA-GK2 | 19,487台 | ||||
モビリオ | DBA-GB1、DBA-GB2 | 9,410台 | ||||
エディックス | CBA-BE1、ABA-BE2、DBA-BE3、ABA-BE4 | 6,427台 | ||||
ストリーム | CBA-RN1、ABA-RN2、CBA-RN3、ABA-RN4、CBA-RN5 | 6,989台 | ||||
インテグラ | ABA-DC5 | 1,776台 | ||||
S2000 | ABA-AP2 | 1,034台 | ||||
N BOX、N BOXカスタム、N BOX+、N BOX+ カスタム | DBA-JF1、DBA-JF2 | 一次減速機構付き無段変速機の油圧制御プログラムが不適切なため、変速レバーを前進または後退位置へ操作後、すばやいアクセル操作をおこなうと、無段変速機のドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わることがある。そのため、その状態を繰り返すとシャフトが折損し走行不能となる恐れがある。 | 305,667台 | |||
N-ONE | DBA-JG1、DBA-JG2 | 78,947台 | ||||
6月18日 | 三菱自動車工業 | RVR | DBA-GA3W | パノラマルーフ付き車両において、パノラマルーフガラスへの接着強化用下塗り剤(プライマー)が未塗布のまま組み付けられ、ガラスと接着剤との接着力が低いものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けるとガラスが接着剤から剥離し、最悪の場合、パノラマルーフガラスが脱落する恐れがある。 | 1,893台 | パノラマルーフ付き車両 |
6月19日 | アストンマーティン | DB9クーペ 他 | 不明 | スロットルレバーの材質が不適切なため、繰り返し操作することでスロットルレバーが破損して脱落する恐れがある。スロットルレバーが脱落すると、スロットルペダルを踏み込めず、加速できなくなる。 | 74台 | 少数台数 |
6月20日 | 日産ディーゼル | スペースランナー | PDG-JP820NAN、PDG-RM820GAN | アイドリング・ストップ&スタート・システム(以下ISS)を搭載した路線バスにおいて、スターターに使用されているゴム部品の材質が不適切であること、およびフライホイールリングギヤの摩耗に対する余裕が不足しているため、ISSによるエンジンの始動を頻繁におこなうと、当該リングギヤが早期に摩耗するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、スターターの空転が発生し、最悪の場合、エンジンが始動不能となる恐れがある。 | 173台 | |
三菱 | ふそうエアロミディS | PDG-AJ820NAN、PDG-AR820GAN | 115台 | |||
三菱 | ふそうスーパーグレート 他 | QKG-FP54VDR 他 | 大・中型トラックの差動機において、加工不良のピニオンギヤを組み付けたものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ピニオンギヤの焼き付きが発生し、最悪の場合、差動機が破損して走行不能になる恐れがある。 | 3台 | 少数台数 | |
6月24日 | スズキ | ワゴンR | DBA-MH34S | 四輪駆動の横滑り防止装置付き仕様車において、横滑り防止装置コントローラーに二輪駆動仕様の制御プログラムを誤って書き込んだため、凍結した路面などでゆっくりと制動したときにABS(アンチロックブレーキシステム)が作動せずに車輪がロックし、車両安定性が損なわれる恐れがある。 | 1,246台 | 四輪駆動の横滑り防止装置付き仕様車 |
6月26日 | トヨタ | クラウン | DAA-AWS210、DBA-GRS210、DBA-GRS211、DBA-GRS214 | 前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)において、ミリ波レーダーによる障害物検知ソフトが不適切なため、乱反射したミリ波情報をまれに前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに自動ブレーキが作動して、予期せぬ急制動がかかる恐れがある。 | 約19,000台 | プリクラッシュセーフティシステム装着車 |
レクサス | IS300h、IS250、IS350 | DAA-AVE30、DBA-GSE30、DBA-GSE35、DBA-GSE31 | 約1,000台 | |||
アルファロメオ | 8C | ABA-92047 | 後輪のトーインを調整するタイロッドにおいて、防錆処理が不適切なものがある。そのため、タイロッドのねじ山部分に錆が発生して締め込み部分が緩むことで、異音が発生したり、高速旋回時の走行安定性が損なわれる恐れがある。そのままの状態で使用を続けると、タイロッドの締め込み部分が外れて、最悪の場合、通常走行においても走行安定性が損なわれる恐れがある。 | 67台 | 少数台数 | |
6月27日 | シボレー | コルベット | ABA-X245S | 炎天下の長時間駐車などで車内が高温になると、ステアリングホイールをロックするエレクトリックコラムロック構成部品の熱膨張率の違いにより、エレクトリックコラムロック構成部品のロックピンが正常に作動せず、ロックを解除できないことがある。このため、エンジンが始動できない恐れがある。 | 75台 | |
コルベットZ16 | ABA-X245S、X245S (並行登録) |
63台 | ||||
コルベットZ06 | ABA-X245A | 17台 | ||||
コルベットZR1 | X245A(並行登録) | 31台 |