瀬戸内海を挟んで隣接する香川県と岡山県。コロナ禍からの反転攻勢をかけた秋の中古車小売り振興キャンペーンで、ＪＵ香川（岡隆夫会長・理事長）とＪＵ岡山（塩尻卓士会長・理事長）がタッグを組んだ。地上波テレビ放送局の放映エリアが同じメリットを活かして、テレビコマーシャル（ＣＭ）展開を軸としたＪＵ加盟店への来店促進策を展開する。加盟店への送客のため、２商組が手を組んだスケールメリットで、テレビＣＭなどを軸とした大々的なキャンペーン告知が可能になったという。

　同キャンペーンは「ＪＵ岡山・ＪＵ香川　秋のお客様ありがとうキャンペーン」として１０月１日スタートした。期間は１１月末までの２カ月間で、両商組の加盟店でクルマを購入したユーザーに商品券やグルメギフトなどが抽選で当たるというもの。ゴールド賞（商品券５万円分）は６本、シルバー賞（商品券１万円分）は４０本、ブロンズ賞（グルメギフト券）は１５４本で合計２００本の商品を用意し、両県応募者から抽選の上で当選者を決定する。

　期間中は岡山放送（ＯＨＫ）と瀬戸内海放送（ＫＳＢ）に９月１０日から２３月２３日の期間中、合計２３０本のテレビＣＭが入る。１５秒間のＣＭ内ではオータムキャンペーンとＪＵ適正販売店の「のぼり」を訴求、加盟各店が共通ののぼりを掲出することで、キャンペーン開催の認知度を高める。

　ＪＵ香川の山田哲也小売振興委員長は「コロナ禍で市場環境が厳しい中、加盟店の支援に向け、うまく連携することができた。『ＪＵ』の知名度向上にもつなげたい。瀬戸内海を挟んだＪＵ香川とＪＵ岡山の架け橋。互いに協力しながら需要喚起につなげたい」と話す。　　

　ＪＵ岡山の渡邉克浩小売振興委員長も「コロナ禍で経済状況が低迷する中、特設会場での中古車フェアなどでは『密』になってしまう。この時期に合ったタイムリーなキャンペーンを共同展開することができた。個々の店舗に集客し収益アップにつなげたい。『３密』回避が不可欠の状況下で、タイムリーなキャンペーン展開で、ＪＵ香川単独での開催実績もあり、２商組が協力して会員店を支援していきたい」と話す。