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【車両見極めのポイント】冠水車を見分けるには・・その3

『冠水車を修理する後編』

 今夏も日本各地で台風・大雨による被害が発生しました。こうした被害を受けた自動車でも『修理可能』と判断された車両が、廃車を免れて修理がされます。今回は、査定検査を行うにあたり、理解しておきたい『修理の内容』についてご紹介します。

①交換する
 容易に新車状態に復元できる手法ではありますが、その分費用もかかります。こうした交換作業の対象になりやすいのは、エンジンに代表される【機関系】、そして各種センサーユニットに代表される【電装系】と呼ばれる部品です。いずれも残留した水分・湿気、そして異物によって故障が誘発されやすく、且つ故障した場合には車両の走行・安全面に大きな影響を及ぼす部品です。冠水被害をの多くは『泥水』に浸かった車両です。微粒子状になった泥・異物が、わずかな隙間から侵入し、そして滞留してしまいます。そのことから配線も含めて全てのパーツを交換するのが理想的ですが、一見被害が少ないと思われる部品についてはそのまま流用されてしまうケースも多く見られます。

②部品を流用する
 浸水してしまった部品でも洗浄、そして乾燥させれば使用できる部品は、そのまま流用されます。それは主にシートや内張(トリム)等、内装パーツに多く見受けられます。部品を流用する場合、とにかく車体から取り外して洗浄・乾燥させることが大事。

 部品によっては細かく分解することで効率良く乾燥作業を行います。
 車体から外すのが難しいパーツや車内については、日干しや送風機等を用いつつ時間をかけて乾かします。
 部品を流用する場合にはとにかく『汚れ』や『水分』を除去することが重要。
 費用は交換ほどではありませんが、手間がかかってしまう作業となります。
 この手間をどれくらいかけられるかで、修理の仕上がりに差が出てきてしまいます。
 
 このような作業がなされた車両であるかを査定検査の現場でいかに気づくことができるか? 次回はその『疑うべきポイント』をご紹介いたします。 



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