日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA・東京都品川区)がまとめた6月の中古車輸出台数は、6ヶ月連続で前年同月比が二桁増、35・6%増の万6085台となった。 仕向け国別では、前年同月の約3倍の実績となったロシアが、1万3591台で1位となった。2位はアラブ首長国連邦、3位はチリ。関税はじめ、高率の輸入関連税が大幅に軽減されたスリランカが、前月(492台)に比べ約5倍、前年同月に比べ9倍近い伸びを示した。また、モンゴル、マレーシア、アフガニスタン、キルギス、パキスタンといったアジア地区の各国が大幅な伸びを示した。 リーマンショック前の一昨年同月実績との比較においては全体では(2008年6月/11万8378台)35・7%減、台数ベースでは4万2293台の減少となっている。ロシア(同/5万1160台)73・4%減(3万7569台減)、チリ(同/1万303台)37・9%減(3909台減)の減少幅が大きい。特に、当時はロシアへの輸出台数は全体の43・2%を占めていた。ちなみにロシアを除いた場合の6月単月の実績(2008年/6万7214台、2010年/6万2494台)は、一昨年の93・0%。今月の上位国で一昨年同月に比べて大きく実績を伸ばしているのはスリランカ(2008年6月/462台)、アフガニスタン(同/146台)、キルギス(同/147台)が5倍以上、南アフリカ共和国(同/3684台)、香港(同/728台)が1・5倍を超えている。