ベイオーク（大阪市住之江区・塩原淳平社長）は７月１４日、全６回開催の会員向けセミナー企画「第４回ベイオーク・キャリアパーク」を開催した。会員店など64社から約１００人の受講者が集まり、「ガリガリ君」の開発者として有名な鈴木政次氏による「ガリガリ君誕生秘話〜業界で生き残る企業の創り方〜」と題した講演に聞き入った。

　鈴木氏は赤城乳業から発売後、大ヒットを続けるアイスキャンデー「ガリガリ君」などを開発した人物として有名。誕生秘話などを通じた様々な問題解決など、会員店のマネジメントにも通じる内容を話した。鈴木氏は商品開発だけでなく、営業やマーケティング、マネジメント、経営といった様々な業務を経験、１時間半という限られた時間の中に、商売や経営のヒントがぎゅっと詰まった講演を行った。受講者には実際に「ガリガリ君」を配布した。

　受講者アンケート（１００点満点）では、平均得点８８．８点、最高点１００点ということで、大半の受講者が満足する内容だった。「最後にはやはりスタッフ（人）だということに気付かされた」、「自分の考えと照らし合わせることが出来て、改善すべき点があった」、「他業界からの見方が新鮮で良かった」などの意見や感想が寄せられた。

　同企画を展開する同社総合企画室の福井妙子主任は「鈴木氏の実体験からくる失敗や苦しみ、後になって分かる当時の専務からの言葉の裏側など、時代は違えど、人は変わらずということで、会員の皆さんの現在の苦しみを理解し乗り越えられた経験を話していただいたので、受講された皆さんには喜んでいただけたのではないかと思います」とまとめた。

　同社は２０１７年の年間企画として「ベイオーク・キャリアパーク」を展開している。全６開催を予定しており、今回が４回目の開催。残りの２回は９月と１１月を予定している。さまざまなテーマや会員店の各階層を想定したセミナー内容を用意、広く経営や販売促進に通じる内容を提供し、経営基盤強化や商売繁盛を支援する取り組み。