日本鉄リサイクル工業会
価格上昇局面も有りうる状況
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は8月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。先月以降落ち着いた動きを見せていた国内鉄スクラップ市況は、7月も小幅な下落にとどまり、月末には一部反発も見られ、関東地区の7月末価格はH2で前月末比500円~1000円安の1万7500円~1万8500円となっている。
一方で、輸出向けFOB価格は、英国のEU離脱決定に伴う急激な円高とそれに逆行する修正の動きに影響され、7月初旬は値下り、そして中旬以降は値上がりと国内とは違った動きを見せた。円建てで契約する韓国向けに対し、米ドル建てで契約するベトナム向け価格は為替に依存する為、100円/ドルから105円レベルに修正された段階で、ビレットに対する緊急輸入制限の最終決定も加わり、約2000円の値上がりが認められた。しかし、この値上がりも国際相場の主要プレイヤーであるトルコはクーデター未遂の混乱から欧州玉、米国玉共に成約の報告が少なく、世界の鉄スクラップ相場の本格的な上昇は見られない中、為替要因のみとの見方もある。
電炉の夏季炉休により鉄スクラップ購入増は当面期待出来ないものの、夏枯れで市中回収量は低迷しており、海外からの需要次第では価格上昇局面も有りうる状況となっている。
一方で、輸出向けFOB価格は、英国のEU離脱決定に伴う急激な円高とそれに逆行する修正の動きに影響され、7月初旬は値下り、そして中旬以降は値上がりと国内とは違った動きを見せた。円建てで契約する韓国向けに対し、米ドル建てで契約するベトナム向け価格は為替に依存する為、100円/ドルから105円レベルに修正された段階で、ビレットに対する緊急輸入制限の最終決定も加わり、約2000円の値上がりが認められた。しかし、この値上がりも国際相場の主要プレイヤーであるトルコはクーデター未遂の混乱から欧州玉、米国玉共に成約の報告が少なく、世界の鉄スクラップ相場の本格的な上昇は見られない中、為替要因のみとの見方もある。
電炉の夏季炉休により鉄スクラップ購入増は当面期待出来ないものの、夏枯れで市中回収量は低迷しており、海外からの需要次第では価格上昇局面も有りうる状況となっている。