日本オートオークション協議会（ＮＡＫ・東京都中央区）は６月9日、第8回定時総会を開催、新副会長に伊藤哲也氏、新監事に山内良信氏、新理事に萩原通弘氏をそれぞれ選任した。

　同協議会は今年度事業計画で、中古車の蓄積された走行距離データを有効に利用して会員企業に有益な情報提供を行うとし、不測の事態に備えて蓄積データの保全を強化する。関東地区で大規模な自然災害や障害が発生した際、バックアップセンターのサーバーを速やかに稼動させることにより、平常業務を行っている会場への影響を最小限に留めることを目指して関西地区にバックアップセンターを構築する。

　業界の抱える課題の検討としては、修復歴、走行表示に関する諸問題を検討する。車両構造の変化に伴い修復歴とすべきではない車両が修復歴となってしまう事象に対し、検査専門部会で作成した修復歴判定基準見直し案の実現に向け、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会と情報交換会を開催して認識の共有化につとめ、同じ基準で運用できるよう取組を継続するとした。また、走行表示専門部会では、会場版走行メーター管理システムの利便性とシステムセキュリティー強化に向けて、バージョンアップの実現とともに運用マニュアルの見直しに向けて取組む。

　総会後の懇親会で澤田稔会長は「基本となる走行メーター管理システムを確実に実施し、オークション業界に共通する課題に積極的に取組むことにより、自動車業界全体の発展に尽力したい。メーター改ざん行為を撲滅して、中古車の健全な流通と消費者保護に磨きをかける。また、自然災害など不測の事態に備え、大阪にバックアップセンターを開設、システムデータの保全を図り、利用者の利便性向上に努める」と述べた。


【平成28年度　新役員】
◆会長／澤田稔(日本中古自動車販売協会連合会)
◆副会長／荒井寿一(荒井商事)
◆副会長／伊藤哲也(ホンダユーテック)
◆専務理事／井坂智夫(日本自動車査定協会)
◆理事／安藤之弘(ユー・エス・エス)
◆理事／大峰高(KCAA)
◆理事／奥山建（日産ユーズドカーセンター）
◆理事／木谷忠(日本中古自動車販売協会連合会)
◆理事／元坂明(一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会)
◆理事／島田俊秀(株式会社トヨタユーゼック)
◆理事／田中聡（マツダ中販）
◆理事／田畑利彦(ジェイ・エー・エー)
◆理事／永谷敏行(シーエーエー)
◆理事／萩原通弘(日本中古自動車販売協会連合会)
◆理事／羽田祐彦（いすゞユーマックス）
◆理事／丸山明（シティライト）
◆理事／武藤孝弘(日本中古自動車販売協会連合会)
◆監事／藤原寛治(長野国助法律事務所)
◆監事／山内良信(オークネット)
◆顧問／藤崎清孝(オークネット)