日本自動車整備振興会連合会（日整連・橋本一豊会長）は１月２６日「平成２７年度自動車分解整備業の実態調査結果の概要」を発表した。

　道路運送車両法に規定する自動車分解整備事業者(平成２７年６月末時点９万２１６０事業場のうち約２割を対象とし、有効回答数は全事業場の約１割)を対象として調査を行った。平成２７年度調査における総整備売上高は５兆５１３３億円となり、前年度と比較すると３年ぶりに３６億円減(０．１％減)とほぼ横ばいの結果となった。

（１）総整備売上高
　東日本大震災の影響により減少(平成２４年度調査)した総整備売上高はその後、２年連続で増加したが、２７年度調査では３年ぶりに減少に転じた。業態別に前年度と比較すると、専・兼業が１２１億円減(０．４％減)、ディーラーが１６９億円増(０．７％増)、自家が８４億円減(３．４％減)とディーラーのみが増加した。作業内容別では、「事故整備」が５．９％減少したが「車検整備」が１．０％、「定期点検整備」が６．８％、「その他整備」が１．５％増加した。

（２）事業場数
　調査時点における事業場数は９万２１６０ 事業場で、前年度と比較すると２５事業場増(０．０３％増)となっている。指定工場数は２万９７３７事業場で、前年度と比較すると９５事業場増(０．３％増)となっている。

（３）整備関係従業員数
　整備関係従業員数は５４万６９４２人で、前年度と比較すると１８１０人増(０．３％)となっている。

（４）整備要員数及び整備士数
　整備要員数は４０万１００１人で、前年度と比較すると８４人減(０．０２％減)となっている。整備士数は３３万９９９９人で、前年度と比較すると２４８７人減(０．７％減)となり、整備要員数に対する整備士数の割合(整備士保有率)は８４．８％で０．６ポイント減少している。
　※参考：内数として女性整備要員数は１万６６８７人(対前年度２１６人増)、女性整備士数は１万６０４人(同１０７７人増)となっている。総整備要員数に占める女性整備要員数の割合は４．２％、整備士数に占める女性整備士数の割合は３．１％となっている。

（５）整備要員１人当り年間整備売上高
　整備要員１人当り売上高(自家除く)は１３８３万円で、前年度と比較すると０．１％増となっている。なお、業態別では次の通り。専・兼業１０２９万円(対前年度比０．４％減)ディーラー２１９９万円(対前年度比０．４％増)

（６）整備要員平均年齢
　整備要員平均年齢(自家除く)は４４．３歳で、前年度と比較すると０．５歳上昇した。

（７）整備要員１人当り年間平均給与
　整備要員１人当り年間平均給与(自家除く)は３７９万円となり、前年度と比較すると０．３％増となっている。