自動車公正取引協議会（公取協・東京都千代田区）は新車、中古車、それぞれについての「広告宣伝マニュアル・平成２７年度版」を作成、全国のディーラー、広告代理店及び広告メディア会社の担当者等を対象に研修会を実施、周知に努めている。

　３月１３日、東京会場説明会で挨拶に立った鈴木欣也常務理事は「定期的に広告の調査を行っているが、情報誌やウェブサイト上の広告は概ね問題は見られなくなったものの、チラシ広告では、まだ問題となる表記や不足した表現が見受けられる。行政も含め今後、表示に関しては、より一層厳しくなる。本マニュアルを参考にして、今後の商売に活かして欲しい」と述べた。
　
　刷新されたマニュアルでは、公取協が定期的に実施している新聞、折り込みチラシ広告の調査において実際に見られた規約違反の事例を紹介しているとともに、会員や広告代理店からの問い合わせ事例を基に、広告宣伝を行う際の表示上の問題点と正しい表示方法の解説、及びこれらをＦＡＱとしてまとめたものを掲載している。

　公取協では「新聞、新聞折り込みチラシ広告等の広告を企画・制作する際等にご活用いただき、適正表示の一層の促進と適正な景品提供、不当表示の未然防止に役立てていただきたい」とし、消費者に誤解を与えない表示の徹底を通じて、今後も消費者が安心して自動車を購入できる環境づくりを進めていく考えだ。