日本自動車車体整備協同組合連合会
一致団結して組合事業を活性化し次世代車への対応・ 車体整備の見える化を推進
日本自動車車体整備協同組合連合会の第157回理事会において会長に就任した福本昇氏(山口県自動車車体整備協同組合理事長、福本自動車工業社長)に、就任の抱負や今後の活動方針などを聞いた。
●就任の抱負から
アベノミクス効果で日本経済は緩やかな回復基調にあると報道されているが、われわれの車体整備業界は年々厳しさを増してきている。そうした環境にあるからこそ、日車協連としても本部執行部、全国の単組、組合員が一致団結し、厳しい時代を乗り越えていかなくてはならない。相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、それによる自主的な経済活動の促進、経済的地位の向上を図るという理念の下、組合員工場の発展に貢献し、社会にとってなくてはならない存在になることをモットーに車体整備発展のため全力を尽くす。
●車体整備業界および日車協連が抱える課題を
国土交通省との「車体整備業の高度化・活性化に向けた勉強会」では、自動車車体整備事業認証制度を創設するために、事故破損車両の不適切な車体修理事例の収集、高度な設備機器・技術力の必要性や、優良な工場の見える化を選択できるように環境を整えることなどがおもな課題として挙げられている。とにかく、われわれは車社会の安心・安全を実現するための修理品質、サービスを提供し、車体整備業界の社会的地位向上を図ることを最大の目標として、今後それらに取り組んでいく考えだ。
さらに、HVやEV、FCVといった高度化した自動車が増え、超高張力鋼板やアルミ合金パネル、CFRPなど自動車ボデーへの使用素材も着実に変化するなど、車体整備に求められる技術が刻一刻と変化している。その中で、それらの車体整備に対応するための情報提供や調査研究、教育事業なども重要になってくるだろう。
また、社会に対して広く車体整備をアピールするための見える化も不可欠となっている。しかし、見える化のための取り組みである車体修理記録簿や修理保証書の活用、さらにスキャンツールの導入、普及も徹底されていないというのが現状で、今後それらの活用を推進することが大きな課題といえる。
●日車協連としての今後の取り組み、活動について
まず、組合員の工場資格の取得率を高め、業界の底上げを図ることが重要と考える。優良自動車整備事業者の特殊整備工場の認定や、日車協連独自の推奨工場、優良自動車塗装工場制度を周知徹底することでさらに資格取得を促す。同時に、自動車車体整備士や二級自動車シャシ整備士など個人資格の取得推進にも注力する。
現在、自動車車体整備士講習用の教科書である「車体整備」の改訂を進めており、併せて車体整備士の資格取得者に対する再教育も含めた技術教育の重要性をアピールしていく。組合員に広く認識してもらうためにも、各単組は積極的に技術講習会や研修会を実施する必要があり、推進役としての役割を担うべき青年部会の活動もさらに重要となるはずだ。
また、組合員の増強については、自動車車体整備事業認証制度の一足飛びの実現が難しいことから、車体整備業の認可、届出制度などを視野に入れた活動も進めていきたい。これは、高度化する自動車の車体整備に対応できる設備や技術力を備えた工場であることをカーユーザーや保険会社に知ってもらい、組合員工場への入庫を促すことで組織の拡充にもつながるものと考えている。時勢に逆らう規制強化となり険しい道のりだとは思うが、将来的な組合員工場の生き残りのためにも、意を強くして取り組んでいくつもりだ。
●就任の抱負から
アベノミクス効果で日本経済は緩やかな回復基調にあると報道されているが、われわれの車体整備業界は年々厳しさを増してきている。そうした環境にあるからこそ、日車協連としても本部執行部、全国の単組、組合員が一致団結し、厳しい時代を乗り越えていかなくてはならない。相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、それによる自主的な経済活動の促進、経済的地位の向上を図るという理念の下、組合員工場の発展に貢献し、社会にとってなくてはならない存在になることをモットーに車体整備発展のため全力を尽くす。
●車体整備業界および日車協連が抱える課題を
国土交通省との「車体整備業の高度化・活性化に向けた勉強会」では、自動車車体整備事業認証制度を創設するために、事故破損車両の不適切な車体修理事例の収集、高度な設備機器・技術力の必要性や、優良な工場の見える化を選択できるように環境を整えることなどがおもな課題として挙げられている。とにかく、われわれは車社会の安心・安全を実現するための修理品質、サービスを提供し、車体整備業界の社会的地位向上を図ることを最大の目標として、今後それらに取り組んでいく考えだ。
さらに、HVやEV、FCVといった高度化した自動車が増え、超高張力鋼板やアルミ合金パネル、CFRPなど自動車ボデーへの使用素材も着実に変化するなど、車体整備に求められる技術が刻一刻と変化している。その中で、それらの車体整備に対応するための情報提供や調査研究、教育事業なども重要になってくるだろう。
また、社会に対して広く車体整備をアピールするための見える化も不可欠となっている。しかし、見える化のための取り組みである車体修理記録簿や修理保証書の活用、さらにスキャンツールの導入、普及も徹底されていないというのが現状で、今後それらの活用を推進することが大きな課題といえる。
●日車協連としての今後の取り組み、活動について
まず、組合員の工場資格の取得率を高め、業界の底上げを図ることが重要と考える。優良自動車整備事業者の特殊整備工場の認定や、日車協連独自の推奨工場、優良自動車塗装工場制度を周知徹底することでさらに資格取得を促す。同時に、自動車車体整備士や二級自動車シャシ整備士など個人資格の取得推進にも注力する。
現在、自動車車体整備士講習用の教科書である「車体整備」の改訂を進めており、併せて車体整備士の資格取得者に対する再教育も含めた技術教育の重要性をアピールしていく。組合員に広く認識してもらうためにも、各単組は積極的に技術講習会や研修会を実施する必要があり、推進役としての役割を担うべき青年部会の活動もさらに重要となるはずだ。
また、組合員の増強については、自動車車体整備事業認証制度の一足飛びの実現が難しいことから、車体整備業の認可、届出制度などを視野に入れた活動も進めていきたい。これは、高度化する自動車の車体整備に対応できる設備や技術力を備えた工場であることをカーユーザーや保険会社に知ってもらい、組合員工場への入庫を促すことで組織の拡充にもつながるものと考えている。時勢に逆らう規制強化となり険しい道のりだとは思うが、将来的な組合員工場の生き残りのためにも、意を強くして取り組んでいくつもりだ。