ＨＡＡ神戸（神戸市中央区）は１月15日、「株式会社ＨＡＡ神戸８周年記念ＡＡ」を開催する。

　この記念開催は、同会場がＪＡＡグループ入りし、従来の「兵庫オートオークション株式会社」から「株式会社ＨＡＡ神戸」として新たなスタートを切った２００３年を起点に毎年実施している。

　本記念開催では、大型記念開催時の恒例行事となっているガラガラ大抽選会を実施する。ブランド品や家電製品などの豪華景品が当たる企画として毎回長蛇の列ができる人気行事となっている。

　西日本最大かつ日本有数の大規模会場である同会場。新年最初の大型開催には、年間を通じて最も取引が活発となる年度末にかけての流通市場を占うバロメーターとして全国から注目が集まる。現在、集荷台数については、補助金終了後の反動減が業界全体を苦しめている状況下だが、市場から良質車が減っている現状から、成約率は堅調な状況となっている。そういった状況を踏まえ、昨年11～12月の新車販売の結果として下取車がどれくらいＡＡ市場に出品されるかといった視点のほか、大手中古車販売店のみならず最近では新車ディーラーやそのマイカーセンターにも拡大している正月の初売り商戦の結果により、集荷台数や在庫補充の動きに変化が表れるからだ。

　また、同会場は新年の初荷開催から落札手数料を中心とした手数料の改定を実施。業界内で激化している手数料の割引施策の行き過ぎに一石を投じるものとして、この動向にも関心が集まる。

　政治・経済とも不安定な状況が続き、消費者の購買意欲が減退しがちな昨今ではあるが、消費者が新たな気持ちで新年を迎え自動車の購買につなげ、中古車販売店や流通市場に蔓延する閉塞感を少しでも取り払う年とすることができるか、そういった視点からも、同会場における今年最初の大型記念開催の運営に注目が集まる。