日本で暮らしているスリランカ人は、スリランカ大使館の発表によると2009年時点で8973人とのことである。また、その殆どが関東圏に在住、就業及び経営している職種は圧倒的に中古車関連事業が多いとのことである。
彼らが年に一度、楽しみにし、また待ち焦がれているイベントがある。それがスリランカのお正月を祝う、「ニューイヤーフェスティバル」だ。今年も4月22日、茨城県つくば市洞峰公園で開催され、あいにくの空模様であったが終日多くの参加者で賑わった。
当日は午前10時からセレモニーが行われ、スリランカのイベントでは恒例の点灯式からスタートし、東日本大震災での被災者への追悼、ガマゲ・スニル名誉総領事の歓迎の挨拶のあと、来賓として本国からラージタ・セーナラットナ水産農業大臣、日本からは平野博文文部科学大臣、松下新平参議院議員、荒井広幸参議院議員がそれぞれ挨拶に立ち祝辞を述べた。
その後、ステージでは民族舞踊やミスコンテストが華やかに行われるとともに、グラウンドでは、一戦ごとに勝敗を巡り審判を交えて双方が入り乱れる綱引きや、丸太棒に跨った二人の男性が、ぬか袋を使って叩きあい、落とし合いをするといった過激なものから、子供や女性を交えたパン喰い競争や椅子取りゲームといった和やかなものまで、数多くのイベントが行われた。当日は予定終了時間の午後5時30分を延長、日没後の午後7時になっても、会場には賑やかな歓声が響き渡った。
ここで若干スリランカのお正月について触れると、スリランカでは毎年お正月の日時を星周りや占いによって決定、政府から国民に通知が行われる。ちなみに今年は4月13日の午後7時20分と分刻みで、その日は午後12時56分からプンニャンカーレという神聖な時間に入る。この時間では仕事をしたり、お金に触れたり、他人の家に行ってはいけないなど、何もせずに厳粛な宗教の時間を過ごして、午後7時20分を迎える。
そして午後7時42分にミルクの吹きこぼし(ミルクを沸騰させふきこぼさせる)を行うことにより、めでたくお祝いとなる。
この後は、何日も前から準備した正月料理のキリバット(ココナッツミルクで炊いたご飯)や肉や魚、豆や野菜のカリーといった山盛りのご馳走を食べ正月を祝う。当日のイベント会場にも、この正月料理を振舞う数多くの露店が出店していたが、どの店も長蛇の列ができていた。
スリランカでは、お正月を含め節目のイベントでは、富める者達が皆の分までお金を出し合い祝うそうだが、今回のイベント費用を賄ったスポンサーの内、8割が中古車輸出事業者で、近年のスリランカ向け中古車輸出の堅調さを示していた。
(㈱ソウイング http://www.so-ing.com/ 代表取締役社長 中尾聡氏 寄稿)
彼らが年に一度、楽しみにし、また待ち焦がれているイベントがある。それがスリランカのお正月を祝う、「ニューイヤーフェスティバル」だ。今年も4月22日、茨城県つくば市洞峰公園で開催され、あいにくの空模様であったが終日多くの参加者で賑わった。
当日は午前10時からセレモニーが行われ、スリランカのイベントでは恒例の点灯式からスタートし、東日本大震災での被災者への追悼、ガマゲ・スニル名誉総領事の歓迎の挨拶のあと、来賓として本国からラージタ・セーナラットナ水産農業大臣、日本からは平野博文文部科学大臣、松下新平参議院議員、荒井広幸参議院議員がそれぞれ挨拶に立ち祝辞を述べた。
その後、ステージでは民族舞踊やミスコンテストが華やかに行われるとともに、グラウンドでは、一戦ごとに勝敗を巡り審判を交えて双方が入り乱れる綱引きや、丸太棒に跨った二人の男性が、ぬか袋を使って叩きあい、落とし合いをするといった過激なものから、子供や女性を交えたパン喰い競争や椅子取りゲームといった和やかなものまで、数多くのイベントが行われた。当日は予定終了時間の午後5時30分を延長、日没後の午後7時になっても、会場には賑やかな歓声が響き渡った。
ここで若干スリランカのお正月について触れると、スリランカでは毎年お正月の日時を星周りや占いによって決定、政府から国民に通知が行われる。ちなみに今年は4月13日の午後7時20分と分刻みで、その日は午後12時56分からプンニャンカーレという神聖な時間に入る。この時間では仕事をしたり、お金に触れたり、他人の家に行ってはいけないなど、何もせずに厳粛な宗教の時間を過ごして、午後7時20分を迎える。
そして午後7時42分にミルクの吹きこぼし(ミルクを沸騰させふきこぼさせる)を行うことにより、めでたくお祝いとなる。
この後は、何日も前から準備した正月料理のキリバット(ココナッツミルクで炊いたご飯)や肉や魚、豆や野菜のカリーといった山盛りのご馳走を食べ正月を祝う。当日のイベント会場にも、この正月料理を振舞う数多くの露店が出店していたが、どの店も長蛇の列ができていた。
スリランカでは、お正月を含め節目のイベントでは、富める者達が皆の分までお金を出し合い祝うそうだが、今回のイベント費用を賄ったスポンサーの内、8割が中古車輸出事業者で、近年のスリランカ向け中古車輸出の堅調さを示していた。
(㈱ソウイング http://www.so-ing.com/ 代表取締役社長 中尾聡氏 寄稿)