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活発な輸出市場が国内流通を下支えしている

  • 佐藤理事長 佐藤理事長

佐藤博理事長インタビュー

 日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA:東京都品川区、佐藤博理事長)発表の中古車輸出統計によると、2024年3月の輸出台数は15万365台、前年同月比で2万3717台増(118.7%)となった。これにより、24年は1月から3カ月連続での前年同月実績を上回り、暦年最高輸出台数を記録した昨年をも上回る輸出台数が続きいている。
 3月の輸出国別台数ではロシアの輸出台数は1万6685台となり、前月に続き前年同月を下回った。ただ、前年同月比に対し2割弱の減少に留まり、底堅い動きが続いている。 
 他の輸出上位国ではUAEが2万2877台(前年同月比144.2%)、モンゴルが1万1384台(同199.4%)と、1月に続き2月も大きく伸長している。他にもニュージーランド(同107.2%)と南アフリカ(同114.0%)も前年同月を上回り、好調さを保っている。

■輸出が下取価格を支え、国内販売に貢献
 佐藤理事長は「輸出市場が国内自動車流通を下支えしている」と話す。
 「中古車の輸出は伸びている。昨年は過去最高の輸出台数を記録し、今年も昨年を上回るペースで輸出されている。中古車輸出は中古車の価格維持に繋がっており、国内の新車や中古車の販売時の下取価格を支えている。その意味では中古車輸出は国内販売市場に貢献していると言える。 以前、中古車輸出は一兆円市場と言われていたが、今は1.5兆円市場に膨らんでいる。輸出台数も増えているが、台数以上に単価が上がっている。車両価格が以前と比べ高くなっていることもあるが、それを踏まえても車両価格の高い車の輸出が増えている。同じ車でも年式の新しい車といったように国内小売市場で求められるような高単価の車の輸出が増えている。この傾向は今後2、3年続くと思われる」。

■海外市場は円安・円高を問わず日本の中古車を求める
 「円安は輸出にとって追い風であり、海外バイヤーはそのメリットを享受できている。アフリカや南米以外の国は円で決済する国も多く、為替益は我々輸出業者ではなく、海外バイヤーが取っている。今は海外バイヤーが高単価の車を買いやすい環境。我々輸出業者は輸出台数増加による収益増はあっても、為替収益は得ていない。その意味で言えば、中古車輸出は為替の影響を受けづらい。円高の時も中古車輸出は活発に取引されており、円安の今も同じ。言い換えると、中古車は日本以外で買う選択肢が無いということ。ハンドルが左右どちらでも良い国は右ハンドルの日本車を、左ハンドルの国でも日本車を買う。それだけ日本の中古車の需要は高い」。

■輸送も順調
 「コロナ禍では船便・コンテナ不足が我々を悩ませたが、現在は不足していない。輸出台数が増えているが、不足しているという話は聞こえない。船便の輸送コスト上昇も話題に上がったが、問題になっていない」。

日本中古車輸出業協同組合は4月22日に新事務所に移転した。
新しい住所は次のとおり
〒141-0031
東京都品川区西五反田2-7-12 五反田アレイ 7階(電話番号・FAX番号は変更なし)

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