ヤナセ(東京都港区)の吉田多孝社長※は４月１日、ヤナセグループ新入社員８４名に向け、訓示を述べた。（※『吉』は土に口）

　以下、訓示要旨

　新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。本日、総勢８４人の皆さんをヤナセグループの社員として迎えることを大変うれしく思います。

　当社が皆さんに求めるのは、「一人一人が仕事のプロとして、自分が担当する仕事をしっかりと実行すること」です。皆さんの配属先は北海道から沖縄まであり、担当する職種もさまざまですが、各職場で一日も早く「担当する仕事のプロ」になってもらいたいと思います。
一つの仕事を極めることができなければ仕事の幅を広げることはできません。常に担当する仕事を追求することが必要です。それがプロになるための一番の近道であり、そのプロセスを経て覚えた仕事は生涯身につきます。時には失敗することもあると思いますが、失敗を恐れず職業人として知識と技術を磨き、「誰にも負けない」と胸を張れる分野をつくってください。「自分の仕事に愛着と誇りを持ち、毎日の努力を重ねること」は、当社が社員に求める仕事への取り組み姿勢です。

　当社はこの４月から新中期経営計画を掲げ、その達成に向けて新たなスタートを切りました。
自動車業界の先行きには、オンライン化や電動化、自動化といった１００年に一度ともいわれる大きな事業環境の変化が待ち受けています。
　こうした予測し得る変化に加えて、一方では３年前から続く新型コロナウイルス感染症問題、そして、昨年２月からのロシアによるウクライナへの軍事侵攻のような地政学リスクといった、予測し得ない変化もこれから私たちを待ち受けています。
　このように不確実で先が見通せない時代だからこそ、新しい発想、新しい感性が求められます。ぜひ、新入社員の皆さんもヤナセのＤＮＡである「クルマを通じて豊かな社会を創る」「クルマのある人生を創る」を大切にしながら、当社を取り巻くビジネス環境の変化へのチャレンジに参画してください。そしてこれからのさらなる飛躍に向けて、今日から私たちと一緒にがんばってもらいたいと思います。