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川崎大輔のアセアン人材コラム⑭

活躍する外国人女性フロント人材

 オートセンター新生(埼玉県鶴ヶ島市、福田章社長)では、はじめての外国人採用としてベトナム人の女性フロント人材を2名採用。きっかけは、若い人材の不足であった。「特に長く働いてくれる若い日本人女性がいなくなったためです。新卒で採用しても2年や3年後に退職をすることが繰り返されます。若い外国人女性を採用したら長く働いてもらえるのではと思いベトナム人の採用をしました」(福田社長)。

 現場の責任者である森澤部長は「入社後すぐに打ち退けて日本人スタッフたちと仲良くしていました。2人のキャラクター(性格)も良く、日本語も普通にコミュニケーションが成り立つレベル。ベトナム人だからと言う線引きは一切していません。同じ場所で働き、諸条件も全て日本人と一緒です。採用した方の国籍がたまたまベトナム人だったと言う感覚です。しかし、採用にはトップダウンの決断ではなく、現場のスタッフに外国人採用の必要性を理解させることが大切です」と語る。オートセンター新生に2名の外国人女性が入社してきたことで、会社の雰囲気が変わったという。

 「ベトナム人たちは、思っていた以上に性格が素直で、仕事も早く覚えようとやる気あります。日本人ではこういうのはないかもしれません。国籍がどうとかは関係なく、うちに来て欲しい人材像に近かったです」(福田社長)。更に「気持ちの持ち方が日本人とベトナム人では違います。新卒の日本人は、学校を卒業して、就職して、単純にレールにのっていれば働くことができます。しかし、ベトナム人は、日本にたった一人で来日して、日本語も勉強をしながら、自分で自立した生活環境も整え、仕事を探していかなくてはいけない。気構えが違うと思います」と話す。

 自動車業界の中ではフロント人材を積極的に活用しようと考える企業も増えてきて、業界における外国人の活躍の幅は大きく広がった。外国人に対して差別区別をつづけていては将来痛い目を見ることになる。優秀な外国人を雇用するには「選ぶ」ではなく「口説く」という姿勢が必要な時代になってきた。

<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。



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