シティライト（岡山市北区、丸山明社長）は６月２８日、二輪車販売事業に本格参入した。同日付けで姫路カワサキ（兵庫県姫路市、島津龍社長）と姫風（同）の全株式を取得、完全子会社化することで、カワサキとＢＭＷの正規ディーラーがグループ傘下に入った。二輪事業を加えたことで、グループのシナジー効果を高めるとともに、グループ基盤である西日本エリアへの新規出店など、二輪車販売事業の拡大を目指す考えだ。

　姫路カワサキと姫風は、島津社長が創業し４０年以上にわたって地域に親しまれてきた老舗販売店。「姫路カワサキ・BMW　Motorrad　Himeji」（姫路市延末）と「カワサキプラザ加古川」（加古川市野口町）の２店舗を有する。両社を合わせた社員数は２０人。今回、シティライトグループ入りしたが、島津社長は続投し、全スタッフをこれまで通り雇用しながら、二輪車販売事業の拡大のため、新規の人材採用や育成にも注力していく考えだ。

　２８日に姫路市内のホテルで行った資本・業務提携の調印式では、丸山社長と島津社長のほか、両社の役員が一堂に会した。

　丸山社長は「シティライトグループとしては、これまで四輪を扱ってきたが、今回初めて二輪事業に参入する。業界に精通した島津社長とともに、日本一のカワサキディーラーにしていきたい」と挨拶を述べた。
　島津社長は「モーターサイクルビジネスの発展に寄与することで、グループの一翼を担えるよう、引き続き、事業拡大のためにまい進していきたい」と話した。

　丸山社長は「われわれにとって『お客様』は四輪も二輪も同じ。島津社長はメーカーや業界はもちろん、お客様からも絶大なる信用と信頼を寄せられている人物。お互いに創業者だが、今後も一緒に事業を盛り上げていきたい」と意気込む。

　島津社長は「創業から４０数年間、単独資本で経営してきたいが、今後は新しい形での会社運営。『会社を守る』『お客様を守る』という思いで、一番理想的な形に」と、今回の資本・業務提携の意義を話す。

　同社は地元・岡山県を中心に自動車流通事業全般を手がける中、四輪ユーザーとの親和性が比較的高い二輪車販売事業への参入を模索、同事業で実績のあるビジネスパートナーを探していた。モーターサイクルビジネスでノウハウのある姫路カワサキグループとのシナジー効果を高めるとともに、西日本エリアへの新規出店など、二輪車販売事業の拡大を目指す。
　
姫路カワサキ（姫路カワサキとBMW Motorrad Himeji）
兵庫県姫路市延末２４５－６

姫風（カワサキプラザ加古川）
兵庫県加古川市野口町坂元６２１－２