検査員はここを見る!灯火類のチェック - グーネット自動車流通

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検査員はここを見る!灯火類のチェック

整備 2020年10月25日
会社名:ジャッジメント

 ヘッドライトをはじめとする灯火類は、事故による損傷率が高いパーツです。外板部位と同様、外側に位置するこれらのパーツは、査定時に様々なヒントを与えてもくれます。
 
◆その車の保管状況がわかる
 車のヘッドライトカバーは、かつてガラスが原料として用いられていました。 それに代わり現在の主流は、ポリカーボネート樹脂に劣化防止の塗装を施したものとなっています。 その為、紫外線に長期間さらされると、カバー表面に“黄ばみ”が発生してしまいます。これは屋根なし駐車の車両に多く見られるもので、外観の印象を損なう瑕疵(かし)のひとつといえるでしょう。それを踏まえたうえで画像①をご覧ください。左右のヘッドライトを見比べると、劣化の状況に相違があることに気づきます。 これは左側のヘッドライトが交換されていると推測されますが、なぜ片側だけ交換されたのでしょうか?これには様々な要因が考えられますが、まず左側のヘッドライトが損傷したこと(衝突事故のおそれ)が有力といえます。ボンネットを開ける手前の段階でこうした情報を得られると、修復歴のチェックも慎重さが増すので、かなり有意義なポイントといえます。

◆内側の水滴に注意
 灯火類が与えてくれるヒントは、何も修復歴だけではありません。画像②や③のようにユニット内側にうっすらと水滴が付いてくもっている車両をたまに見かけます。これは見たとおり“水が浸入した”ことが原因で、ユニット内で結露が発生しているわけですが、こうした結露は故障の原因にもなりますので、見逃せない瑕疵となります。その原因は主に2つが考えられます。ひとつはゴムパッキンやコーキング剤の劣化によるもの。そしてもうひとつが“冠水した場合”です。 ヘッドライトが冠水の被害を受けた場合、かなりの高さまで車体全体が水没したことになります。水没した車両は、当然修理されますので、査定時にこうした状態に遭遇することは稀ですが、可能性のひとつとして覚えておいてください。

◆正常に見える場合ほど疑え
 それではこうした黄ばみによる劣化がある、または水滴くもりの症状が見られなかった場合、それは安心材料となるのでしょうか?答えはノーです。それはもう一つの可能性として“既に交換されている”ことが考えられるからです。現在、私たちが現場で実践する検査手順に“ヘッドライトの製造日と年式の整合性確認”が組み込まれています。輸入車モデルであれば以前から、そして国産車モデル(一部モデルにかぎる)であれば近年ヘッドライトユニットに製造日データが印字されたラベルが貼られています(画像④)。通常、製造日が初度登録年月よりも古いのに対し、新しい場合には交換されている証拠となります。このことから一見すると正常に見えるヘッドライトでも、確認を怠るのは危険といえるでしょう。
 
◆壊れやすいからこそヒントになる
 車のヘッドライトは、ハロゲンタイプからディスチャージ、そしてLEDタイプへと著しい進化が見られるパーツです。その反面、メンテナンスフリー化も進んでいますので、故障(損傷)した場合には、ユニットごと交換となってしまいます。だからこそ左右で劣化状態に差が生じたり、年式と製造日に整合性がとれないケースが発生したりするのです。冒頭に申し上げたように灯火類は外側に装着された損傷しやすいパーツです。査定時には、外板部位のチェックと同じ丁寧さでチェックをすべきものなのです。
 

 

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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること