令和最新版【査定検査ガイド】㉗ミニバン・SUVチェックの落とし穴③ - グーネット自動車流通

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令和最新版【査定検査ガイド】㉗ミニバン・SUVチェックの落とし穴③

整備 2024年07月29日
会社名:ジャッジメント

 令和の現在、ミニバン・SUVモデルが販売面において大きなシェアを占めています。当然、査定案件においてもこれらのモデルに遭遇することも多く、修復歴の見落としを防ぐためにも、その特徴を理解しておく必要があります。今回はリヤエリアの落とし穴についてご紹介いたします。

●リヤゲートの状態は参考にならない?!
 ミニバン・そしてSUVに共通するのは“リヤエリアにリヤゲートが装着されている”という点。皆様もご存じの通り、修復歴チェックにおいてリヤゲートの状態確認は欠かすことのできない確認項目です。しかし、ここで注意しておきたいのが、“リヤゲートが正常=(イコール)骨格波及の可能性は低い”が成り立たないことです。そもそもミニバン・SUVのリヤフロアを守っている外板部位は、リヤゲートではなく“リヤエンドパネル”です。
 そのため“車庫入れ”のような低速バックでも、リヤエリアが衝突してしまうと、リヤバンパー、そしてリヤエンドパネルを介してリヤフロアへ衝撃が波及してしまうのです(画像①②③)。さらに低速バックの衝突では、リヤゲートに接触する前に車両が停止することが多いので、修理は車体の下部に限定されることが多くなります。『リヤゲートの取付ボルトに脱着跡がない。修理跡もないので大丈夫そうかな・・・』こうした判断は、ミニバン・SUVの査定で命取りとなりかねません。

●ミニバンは段差が苦手?!
 リヤゲートが損傷しなくてもリヤフロアが損傷する要因は、これだけではありません。ミニバンは、高い居住性・積載量を確保する為、全長、ホイールベースが長いといった特徴があります。その結果、斜度のある坂道やちょっとした段差で下廻りを打ちやすくなってしまうのです。とくに有名なのがトヨタ・ノア・ヴォクシー(80系)。先代の70系と比べて数センチ程度スペアタイヤ格納部が低くなった影響で、突き上げ損傷している車両が多く見られるようになりました(画像④赤丸)。こうした損傷は、リヤゲートがまず接触・損傷しない(正常)ので、査定時に見逃しやすくなります。下からの“突き上げ”は、原則修復歴扱いにはなりませんが、それも程度次第。接合部分の溶接が剥がれてしまったり、鋼板自体が破れていると、修復歴扱いになる可能性が高くなりますので、ぜひご注意ください(画像⑤)。

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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること