【トップインタビュー】 柳田昌宏社長に聞く - グーネット自動車流通

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【トップインタビュー】 柳田昌宏社長に聞く

整備 2015年10月02日
2020年の創業100周年と その後の100年に向け 「イノベーション」を キーワードに 商品とサービスを提案
会社名:バンザイ
バンザイの代表取締役社長 柳田昌宏氏

バンザイの代表取締役社長 柳田昌宏氏

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 6月25日、国内最大手の機械工具商社・バンザイの代表取締役社長に、これまで執行役員システム部部長、執行役員総務部部長、取締役経営企画管理室室長(2014年7月より常務取締役同室長)を歴任した柳田昌宏(やなぎだあきひろ)氏が就任した。同氏が見る自動車アフターマーケットの現状と、今後の戦略とは。

―現在の自動車アフターマーケットをどのように捉えているか
 昨年年初は消費増税に伴う駆け込み需要で好調だったが、今年は横ばいで推移している。乗用車ディーラーは新車の販売が前年比減となっている厳しい状況であったが、昨年より積極的に設備投資を進めるようになったことが、この傾向に現れている。大型車ディーラーへの販売も堅調だ。

―近年販売が好調な分野は
 リフトや洗車機は横ばいながら高い水準で推移しているが、近年は特に鈑金塗装の分野が好調だ。先日発表した2014年度集計では、前期比120%の売上高となった。
 鈑金塗装工場の中で、特に土地の新規購入が難しく拠点の統廃合が多い首都圏では、既存の建物を有効活用する傾向にある。
 これは、1990年頃に数多く設立されたディーラーの鈑金塗装内製化工場が、リニューアルや設備の代替時期に入り、塗装ブースや乾燥機、溶接機の需要が増えたことによる。
 中でも塗装ブースは、水性塗料や省エネへの対応に加え、ある程度性能の高いものを導入し、人材不足を補うための効率化や環境配慮に対するお客様の意識が一段と高まっていると見受けられる。その結果、塗装ブース1台あたりの単価は大きく上昇した。

―昨年発足したBP推進チームの成果と今後の活動は
 同チームでは1年前に「ボディサービス総合カタログ」を制作したほか、各支店営業スタッフからの要請を受けてお客様ごと、物件ごとにマッチした提案を行っており、その成果が出始めている。
 鈑金塗装の分野は、それ自体の難易度が高いことはもちろん、足回りの分野や法律の問題も密接に関連しているため、一朝一夕で知識を得られるものではない。そのため社員教育も含め、鈑金塗装専門のスタッフを配置することで、知識と経験が非常に豊富なお客様にも同じレベルで対話し提案できるよう、引き続き社員の営業スキル向上を図っていく。

―先日開催された「オートサービスショー2015」での貴社ブースに対する来場者の反応は
 全体的には前回を上回る当社のブースへの来場者と、展示内容についても大変満足いただけたとのお話を伺えた。その中でも上昇時に床面がフラットになるパンタタイプのリフトや、すれ違い灯(ロービーム)対応ヘッドライトテスターが好評で、来場者の滞留時間も長かった。そのほか、車間距離制御やレーンキープアシストなどの予防安全機能を実走行時に近い状態で検査できる独・MAHA社の「ドライビングテストベンチ」は、カーメーカーや行政機関を中心に注目を集めた。こうした先進技術や新たな法規に対応したテスター類は、自動車の新機能の開発情報が先行して公開されることはないため基本的には後追いになることが多いが、整備機器側としても車の進歩、技術革新に常に追いついていけるよう早く開発・発売していきたい。

―スキャンツールは、3度の補助金交付もあり専業・兼業整備工場へはある程度普及が進んだものと思われるが、同じく必要性が高まっている車体修理工場及び自動車解体・リサイクル工場にはまだ普及率が低い。この現状に対する販売施策は
 専業・兼業の整備工場においてもまだ3~4割の工場が導入しておらず、「スキャンツールを導入しても収益に結び付きづらい」と購入に慎重なお客様もいる。そのため、鈑金塗装や部品のリサイクルを含めた各業界団体や損害保険会社とも話し合いながら、スキャンツールを用いた整備・修理を収益に結び付ける方法を提案している。こうした取り組みの結果、整備工場だけではなく鈑金塗装工場や部品のリサイクル工場においても徐々に導入実績が増えている。

―自動車業界全体で人材不足が深刻化している中、整備・修理等の省力化・平準化に寄与する商品をどのように開発・提案していく計画か
 女性技術者の増加や高齢化が進んでいるため、当面はこれらユーザーをターゲットにした、簡単に操作でき力も必要としないリフトやタイヤチェンジャー、ホイールバランサー、洗車機などを開発・提案していく計画。その中で門型洗車機については、入庫時の洗車サービスが必要不可欠ながらも人手が不足しているディーラーを中心に今後もニーズは高いと感じている。

―近年は大型車整備・修理機器の商品拡充にも注力している
 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けたインフラ整備や外国人観光客の増加などにより、近年は各大型車メーカーとも大型バス・トラックの販売が好調に推移している。系列ディーラーにおける設備の更新は、以前はやや動きが遅い傾向があったが、近年になり若干動き始めるようになった。特に昨年より販売開始したディーゼルインジェクター洗浄システムはバスの自家整備工場を中心に注目を集めている。

―読者へのメッセージを
 当社は5年後の2020年に創業100周年を迎えるが、当然これで終わりというわけではない。次の100年に向け当社は「イノベーション」をキーワードに、社会の変化と自動車の進化に対応したサービス技術や整備機器を提案し、顧客のビジネスをサポートし続けていく。



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4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

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毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること