トヨタユーゼック(千葉市美浜区・向井英夫社長)が運営するTAA広島(広島県東広島市・矢谷直樹会場長)は5月23日、ネッツトヨタ岡山の新卒社員11名の研修会(オークション会場体験)を実施した。
研修では、TAA広島の板野営業室長、前原主任が講師として午前中に「中古車流通の仕組み」・「自動車オークションの仕組み」・「TAA広島会場紹介」・「オークション出品車両の流れ」について座学を行い、午後に「AA会場見学」・「出品車置き場や検査棟を見学」と、ポス席に着席、実際にポスを操作し売買を体験するAAセリの模擬参加を行った。
さらに、同社の熊谷車両管理室長が初級査定講習を行い、外板パネル交換跡の見極め方を教えた。
講習前の挨拶でネッツトヨタ岡山の杉山岩太取締役相談役は、「TAAさんに協力して頂き、今回で4回目の研修となる。ディーラーは新車を販売するだけではなく、下取りした中古車がオークション会場でどういう仕組みで流通しているか、今後、皆さんが新車販売を担当する上で必要な知識なので今日はしっかり学んで欲しい」と述べた。
続いてトヨタユーゼックの和田孝弘取締役が、「私も前職でトヨタの販売店で新車を売り、1,000台表彰を受け、管理職になってからは人事教育も担当した。新車を売る場合、下取り車をオークションなどに出品し、成約金額(再販する価格)次第で最終の利益が変わり、売り方次第では新車を値引き無しで販売したのと同じ利益が出せる。今日はTAAの仕組みを知って頂き、研修後は、CS(顧客満足)が大事、接客・販売でお客様に感動を与え、期待を超える仕事に挑み 常にお客様の喜びを考えて仕事を行って欲しい」と、自らの体験談を交えたディーラー社員の心構えを述べた。
杉山相談役は、「マーケットの成長が鈍化し、新車以外に下取り、小売り、保険。車検など、会社として総合的な業務に取り組み、顧客満足を高めていく上でTAAの研修は役立っている。また緑が豊かな広島会場は、入社後固い研修が続く新卒研修で、帰りに広島空港でお茶を飲むなど気分転換にもなっている」と同研修を高く評価する。