ⅤＴホールディングスグループのＪネットレンタリース（愛知県名古屋市中区、對馬正幸社長）はこのほど、グループ初となる新車・中古車販売とレンタカーの併設拠点「Ｊネットカーズ越谷レイクタウン店」をオープンした。同社はレンタカーの料金体系に国内初となるフラットレートを導入した。メーカーを問わない車種構成で直営４４店、ＦＣ４８店を展開している。

　同店は東京ディズニーリゾートの約１．５倍となる年間５０００万人を集客する日本最大級のショッピングモール「イオンレイクタウン越谷店」から車で１分ほどの好立地。１４００坪の敷地に約８０台を展示。併設のＪネットレンタカー店舗もグループＦＣ店への新展開を視野に入れたフラッグシップ店として、車販とレンタカー事業を通じて地域のカーライフ充実を目指す。

　展示する中古車は初度登録後２年から４年までの高年式車。低走行かつ・良質な車両を厳選した品揃え。レンタカー直営店の強みを生かし、車検や点検、整備が万全な車両やディーラーの試乗車など、清潔で手入れの行き届いた禁煙車を中心に展示する。全車記録簿付きで納車前には必ず法定整備を実施。良質車を提供する自信から全車１年保証を付与する。レンタカーアップ車を扱うため、禁煙車であることはもちろんカーナビやＥＴＣもほとんどの車両に装着されている。
　また、一般的に難しいとされる輸入車の整備も自社グループに輸入車ディーラーを持つ強みがあるため、提携整備工場でしっかりと対応可能だという。

　同店のオープン日は３月２８日だったが、コロナウィルス感染拡大の影響で、首都圏全域において不要・不急の外出は自粛、イオンタウンは休館という状況だった。当日は桜の開花宣言も出ている中、季節外れの雪が舞い散る中でのグランドオープンだった。

　同店は、オープニングキャンペーンとしてレンタカー料金を全車半額とする（４月１４日まで）。車販においても、成約プレゼントとして３万円分の商品券やドライブレコーダーなどを多数用意したが、販売目標を下回る厳しいオープンイベントだったが、レンタカーは半額キャンペーンが奏功し、電車通勤を嫌うユーザーや企業などからの引き合いもあり、高稼働率を記録した。車販では、車検切れのユーザーや新たな就職先ですぐにクルマを必要とする新社会人に売れたという。

　水谷明店長は「コロナショックが落ち付けば、２００台以上の展示規模で月販８０台を目指し、レンタカー事業と連携して、ユーザーの選択肢が豊富な地域密着型の店舗を目指す。現在はすぐに生活に必要なクルマを取り揃えて地域の皆様と一緒に厳しい時期を乗り越えたい」と抱負を語った。