トヨタユーゼック（千葉市美浜区、北口武志社長）は１１月２７日、兵庫県西宮市甲子園浜で開設準備中のＴＡＡ兵庫会場を関係者に内覧・披露した。同会場は来年１月１１日のグランドオープンに向けて建設中で、当日は改装工事が完了したオートオークション（ＡＡ）会場を全面披露したほか、工事完了間近の立体展示ヤード、建設工事中の検査・撮影棟の見学会を行った。

　同会場はＴＡＡの全国１１番目、近畿エリアではＴＡＡ近畿に次ぐ２番目のＡＡ会場。大市場である近畿エリアにおいて、２会場体制でトヨタ系ディーラーや一般会員からの出品を受け入れ、トヨタグループの中古車流通の活性化を図る。

　会場設備は、旧ＬＡＡ関西会場の設備を引き続き利用しながら、セリ会場は大幅な改装を行ったほか、高潮対策として、約１１００台を収容する２層３階の立体展示ヤードを新設した。また、６つの検査レーンを備える検査・撮影棟も新設した。平面ヤードを含む総収容台数（出品車）は約２５００台。湾岸エリアの好立地を利用することで、車両の搬出入は２４時間可能。会員にとって、利用しやすい設備、サービスを提供する。敷地面積は７万９７３平方㍍（２万１５００坪）。
　セリ会場には、多機能端末を備えるＰＯＳ席を６００席配置する。館内には喫煙ルームを新設したほか、至る所にデジタルサイネージを導入した。食堂やカフェスペースも改装し、寛ぎの空間を用意する。

　ＴＡＡ兵庫会場での内覧会後、会場を神戸市中央区のホテルオークラ神戸に移して、「記念パーティー」を開催した。
　
　パーティーの冒頭挨拶に立った北口社長は「ＴＡＡは全国１０会場で地域に密着したＡＡ運営を行なっておりますが、関西圏では絶対的に収容能力が不足しておりました。まずは出来る事からと、近畿会場を３２年ぶりに全面リニューアルし、収容能力を２５％増加させ、兵庫トヨタ様のご協力で兵庫特設ヤードも開設致しました。本日、１１番目の会場としてＴＡＡ兵庫をお披露目することが出来ました。２つの会場で大市場である関西圏をカバーしていきます。グランドオープンを記念し１月は記念月間を展開します。地域に密着しお客様に喜ばれる会場を目指すとともに、安心して中古車を流通させることで出来るよう、努力してまいります」と話した。

　来賓を代表して乾杯の挨拶に立ったトヨタカローラ兵庫の伏見和政社長は「ＴＡＡ兵庫の評価はこれからです。出品台数や成約率も大切ですが『より高く売れる』ことで真価が発揮されます。今回新会場を作っていただき、地元の販売店にとっては非常に利便性が高まります」と歓迎の気持ちを述べた。
　パーティーの最後には、同会場の会場長を務める筧正樹執行役員が挨拶を述べ、新会場立ち上げを支える全スタッフを紹介した。