自動車公正取引協議会（東京都千代田区・西川廣人会長）は６月１３日、大手町サンケイプラザにおいて平成29年度定時総会を開催した。理事選任では、新副会長に堀井仁氏（全軽自協副会長）と海津博氏（中販連会長）、新専務理事に鈴木欣也氏（公取協常務理事）が選任された。
　
　平成２８年度の事業報告の中で、四輪車関係において「規約に基づく適正表示の一層の促進」、「不当表示行為の未然防止及び厳正な対処」、「会員事業者の表示管理体制整備・充実のための支援活動の実施」、「自動運転機能等の表示や強調表示に対する打消表示等のあり方の検討」、「中古車の車両状態表示に関する監修及び監査の実施」等、消費者にとって分かりやすい表示について取り組みがなされた。

　平成２９年度事業計画では、基本方針として「公正競争規約の遵守徹底により、公正な競争及び適正な表示の一層の促進を図る」、「規約及び会員店で購入するメリットを一般消費者に積極的にPRし、その認知を高める」を掲げ、規約に基づく適正表示の一層の推進と不当表示行為の未然防止及び厳正な対処を行うとした。

　これら基本方針に基づき、今年度あらたに「新燃費測定モードの導入に伴う燃費表示のあり方」、「テレビCM等の広告における映像表現等のあり方」を検討する。また、広告量の多い事業者により、チラシ広告で不当表示が繰り返され、他の事業者に波及することを防止するため監視活動を実施し、不当表示が認められた場合は迅速に対処するとしている。

【新役員体制】「敬称略」
会長（代表理事）：西川廣人
副会長：豊田章男
副会長（代表理事）：久恒兼孝
副会長：堀井仁（新任）
副会長：小林健二
副会長：橋本一豊
副会長：海津博（新任）
専務理事（代表理事）：鈴木欣也（新任）