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修復歴車は大事故車ではない

  • 図① 図①
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思い込みにはご用心

<買取や下取り査定時に行う修復歴のチェック>
 ひとことで『修復歴車』と言っても軽微な状態(いわゆるRA点)から、広範囲に衝撃が波及したものまで様々です。しかし、実際に査定現場で遭遇する修復歴車には『ある傾向』が見られます。この傾向を理解すれば、今まで以上にピンポイントで修復歴チェックを行うことができるはずです。今回は査定時に遭遇する修復歴車の実態をご紹介いたします。

<修復歴車の定義に潜む落とし穴>
 修復歴車とは、『交通事故その他災害により、車体骨格部位に損傷、または修理の痕跡がある車両』のことです。この定義には注意すべき点があります。ひとつ事例を挙げてみましょう。クルマを販売したお客様から『クルマをぶつけてしまったので修理してもらいたい』と、依頼があったとします。車両の状態は左写真のような状態だとしたら、販売店である皆様方はどのように対応されるでしょうか。【車両保険】の加入状況によっては、乗替え促進のチャンスととらえる方も多いのではないでしょうか。車両保険に加入している場合、修理金額が車両の時価を上回ると【経済的全損】という扱いを受けます。これは修理金額が高額になる見込みの車両は『修理されない』可能性が高くなることを意味します。
 それに対し車両保険を使って修理をされる車は、軽い接触事故の車=骨格部位に軽い損傷どまりの車が多くなることが傾向として出てくるわけです。それでは実際の査定現場ではどうでしょうか。【修復歴車=大事故車=簡単に修復歴がわかる】と、無意識にイメージしてしまい、車両の確認が大雑把になっている方が多くいらっしゃいます。

<衝突比率と修復歴比率>
 実際にサイドエリアを例に挙げてみましょう。
 交通事故関連の資料によりますと車両の衝突エリアをフロント・サイド・リヤと分類した場合、交通事故においてサイドエリアへの衝突は全体の26.5%(図①にもなります。それに対して市場に流通している修復歴車の構成比率でみるとサイドエリアの修復歴は、全体の7.9%(弊社検査実績)にとどまっているのです。そしてサイドエリアに代わってリヤエリアの修復歴が19.1%と逆転するのです。(図②) これは一体なぜでしょうか。 比率が逆転する要因のひとつに【車両保険での全損扱い】が挙げられます。 サイドエリアは、フロントエリアやリヤエリアと異なり【クラッシャブルゾーン(衝撃吸収を目的とした空間)】が狭く、衝撃が入力されるとドア、そして各ピラーを経由しすぐにルーフやセンターフロアパネルへと損傷が拡大します。ルーフとセンターフロアパネルはいわば【ボディの背骨】ここに歪みが生じることは、ボディ全体の修正が必要であることを意味します(現実全損)。さらに修理金額も高くなるので【経済的全損扱い】とされるケースが増えてくるわけです。修理をされて流通に戻ってくることがないわけですから、私たちが検査現場でサイドエリアの修復歴車にあまり遭遇しないのも理解できます。

<より現実的なチェックを行いましょう>
 結論として、現在流通している修復歴車の大部分は【軽微な損傷を修理したもの】となります。このことから、より現実的な修復歴チェックを行うには、【骨格部位の交換歴や修正跡】を探すのはもちろん、軽微な損傷を優先して探すよう意識を高めていくことです。



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