自動車公正取引協議会（東京都千代田区・西川廣人会長）は６月10日、都内のホテルで平成28年度定時総会を開催した。
　
　平成27年度の事業報告の中で、四輪車関係において「規約に基づく適正表示の一層の促進」、「不当表示行為の未然防止及び厳正な対処」、「規則改正案の策定と承認申請および改正規則、運用基準の普及活動実施」、「改正景品表示法への対応」、「中古車の車両状態表示に関する監修及び監査の実施」、「大型車関係事業の推進」等、消費者にとって分かりやすい表示について取り組みがなされた。

　平成28年度事業計画では、基本方針として「公正競争規約の遵守徹底により、公正な競争及び適正な表示の一層の促進を図る」、「規約及び会員店で購入するメリットを一般消費者に積極的にPRし、その認知を高める」を掲げ、規約に基づく適正表示の一層の推進と不当表示行為の未然防止及び厳正な対処を行うとした。

　これら基本方針に基づき、今年度あらたに「自動運転機能等に関する表示や強調表示に対する打ち消し表示等のあり方」を検討する。また、改正規則と燃費およびASV技術に関する運用基準について広告宣伝マニュアルに基づく説明会などを通じて普及活動を行う。

　なお、理事会では、新会長として西川廣人氏（自工会会長）、副会長として豊田章男氏（自工会副会長）、久恒兼孝氏（自販連会長）がそれぞれ選任された。