ホンダは「フィット　ハイブリッド」を10月８日に発売した。価格はハイブリッドカー（ＨＶ）としては史上最安となる１５９万円からとした。これは、同社が昨年２月に発売した「インサイト」の１８９万円からを30万円も下回る価格。

　動力系は、シビック・インサイト・ＣＲ‐Ｚにも採用した同社独自の小型軽量なＩＭＡ（インテグレーテッド・モーター・アシスト）と１.３Ｌエンジンを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。空気抵抗を軽減する車体デザインや軽量なボディ構造との相乗効果により、30㎞／Ｌという優れた低燃費を実現した。

　ハイブリッドモデルの発売と同時に、従来からのガソリンエンジンモデルのマイナーチェンジも実施。優れた燃費性能に磨きをかけ、24.５㎞／Ｌを達成（13Ｇグレード）したほか、駐車時の操作を補助する「スマート・パーキング・アシスト」をオプション設定している。

　国内の月間販売目標はフィットシリーズ全体で１万４０００台に設定している。「フィット」は２００１年６月にデビューし、今年９月に国内販売累計１５０万台を達成した。また、世界10拠点で生産し１１５カ国で販売しており、世界販売台数は累計３５０万台を突破している。