ジャッジメント
車をチェックする際、エンジンルームや荷室内を確認することはあっても、タイヤハウスエリアを覗いてチェックする方は、案外少ないのではないでしょうか?足廻り付近は、骨格部位で構成されており、修復歴発生の危険地帯ともいえます。そこで今回はタイヤハウスの覗き方をご紹介します。
●タイヤハウスエリアで確認できるもの
フロントのタイヤハウスエリアは、フロントサイドメンバーとフロントインサイドネル、リヤタイヤハウスエリアは、リヤサイドメンバーとリヤインサイドパネルで構成されています。足回り関連のパーツが装着されることから、外板部位からの衝撃波及だけでなく、懸架装置からの衝撃波及も想定しなくてはいけません。構成している部位には、飛び石から塗装を守る『耐チッピング塗装』がされているのをよく見かけます。凹凸のある独特な表面の耐チッピング塗装ですが、事故により衝撃が波及、そして歪みが生じた場合、この塗装部分に亀裂が生じることがあるので、注意深く
●観察してみましょう。
こうした構成部位が大きく歪み、修理(特に交換修理)が必要になった場合、エンジンルーム側と同様にその痕跡が残ることがあります。画像①は、フロント側のタイヤハウスを撮影したものです(新車状態)。太めのシーラントがフロントインサイドパネルとフロントサイドメンバーの接合部分に塗布されているのが確認できます。次に画像②を見てみましょう。こちらはフロントサイドメンバーに歪みが残存、そしてフロントインサイドパネルが交換されている状態を撮影したものです。塗布されているシーラントの形状が明らかに異なり、フロントサイドメンバーに『シワ』が残っているのを確認することがきます(画像②赤丸内)。画像③④も同様で、左右で比較してみると右側タイヤハウスを修正しているのが明らかです(画像④)。このようにエンジンルーム側からの判断材料が乏しかった場合、視点を変えてみるというのも有効的です。
●タイヤハウス確認が有効なケースとは?
タイヤハウスエリアが損傷、修理されやすい条件として、
①クラッシャブルゾーンが狭く、骨格部位へ衝撃波及しやすい車体構造である
②修理費用が比較的安い
③広範囲に修理が及んだ修復歴車でも、一定の需要がある
が、挙げられます。
これらの点を満たしているのが『軽自動車』です。新車販売において軽自動車の占有率が、年々増加しており、令和4年度には32.3%となっています。
査定案件についても3台に1台は軽自動車となっているこの令和。ぜひタイヤハウスエリアも覗いてみてください。
●タイヤハウスエリアで確認できるもの
フロントのタイヤハウスエリアは、フロントサイドメンバーとフロントインサイドネル、リヤタイヤハウスエリアは、リヤサイドメンバーとリヤインサイドパネルで構成されています。足回り関連のパーツが装着されることから、外板部位からの衝撃波及だけでなく、懸架装置からの衝撃波及も想定しなくてはいけません。構成している部位には、飛び石から塗装を守る『耐チッピング塗装』がされているのをよく見かけます。凹凸のある独特な表面の耐チッピング塗装ですが、事故により衝撃が波及、そして歪みが生じた場合、この塗装部分に亀裂が生じることがあるので、注意深く
●観察してみましょう。
こうした構成部位が大きく歪み、修理(特に交換修理)が必要になった場合、エンジンルーム側と同様にその痕跡が残ることがあります。画像①は、フロント側のタイヤハウスを撮影したものです(新車状態)。太めのシーラントがフロントインサイドパネルとフロントサイドメンバーの接合部分に塗布されているのが確認できます。次に画像②を見てみましょう。こちらはフロントサイドメンバーに歪みが残存、そしてフロントインサイドパネルが交換されている状態を撮影したものです。塗布されているシーラントの形状が明らかに異なり、フロントサイドメンバーに『シワ』が残っているのを確認することがきます(画像②赤丸内)。画像③④も同様で、左右で比較してみると右側タイヤハウスを修正しているのが明らかです(画像④)。このようにエンジンルーム側からの判断材料が乏しかった場合、視点を変えてみるというのも有効的です。
●タイヤハウス確認が有効なケースとは?
タイヤハウスエリアが損傷、修理されやすい条件として、
①クラッシャブルゾーンが狭く、骨格部位へ衝撃波及しやすい車体構造である
②修理費用が比較的安い
③広範囲に修理が及んだ修復歴車でも、一定の需要がある
が、挙げられます。
これらの点を満たしているのが『軽自動車』です。新車販売において軽自動車の占有率が、年々増加しており、令和4年度には32.3%となっています。
査定案件についても3台に1台は軽自動車となっているこの令和。ぜひタイヤハウスエリアも覗いてみてください。