日本鉄リサイクル工業会
一貫して下げ基調が継続
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は8月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。4月下旬をピークに値下げに転じた国内鉄スクラップ市況は、その後一貫して下げ基調が継続し、7月末を迎えてもまだ底値は見えていない。月末のH2炉前価格は、関東が3万9500~4万500円、関西が4万1000~4万2500円とともに前月末比約1万円安く、7月は価格の下げが加速した月となった。輸出商談は難航しており、関東地区の湾岸FAS価格は7月末時点で3万6500~3万8000円中心と4万円の大台を切る事態となっている。
2月末のロシアのウクライナ侵攻に端を発し世界的に急騰した鉄スクラップ市況は、侵攻後5か月を経過し、その値上げ分が剝げ落ちただけでなく一転して大幅下落に見舞われている。ロシア産の安価な半製品がトルコ、中東、アジア地区に流入したことも鉄スクラップ相場に下落圧力をもたらしているとされ、鉄スクラップ市況は世界的に軟化傾向にあり、先安観は払しょくされていない。
8月は電炉の夏季炉休が集中することが予想され、日本国内は弱基調が続くと見通され底値圏が見えてこない。
2月末のロシアのウクライナ侵攻に端を発し世界的に急騰した鉄スクラップ市況は、侵攻後5か月を経過し、その値上げ分が剝げ落ちただけでなく一転して大幅下落に見舞われている。ロシア産の安価な半製品がトルコ、中東、アジア地区に流入したことも鉄スクラップ相場に下落圧力をもたらしているとされ、鉄スクラップ市況は世界的に軟化傾向にあり、先安観は払しょくされていない。
8月は電炉の夏季炉休が集中することが予想され、日本国内は弱基調が続くと見通され底値圏が見えてこない。