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7月鉄リサイクル市況

相場は高値修正局面、軟調推移するとの見方 も

 7月の国内鉄スクラップ相場は高値修正局面を迎え、東日本や中部地区を中心に500~1500円反落した。月末のH2炉前価格は関西が5万500~5万1500円と5万円台を保った一方、関東は4万8500~4万9500に下落し、東西格差が目立ち始めている。

 新型コロナウイルスの感染再拡大やトルコ向け市況の値下げを背景に新規輸出相場では韓国向けH2成約価格が4万7000円(FOB)と国内より一段安を形成し、国内相場を安値誘導する構図が続いた。市中では発生の夏枯れで余剰感は指摘されていないが、夏季減産期を迎えて国内需要も落ちており、H2相場は今後も軟調推移するとの見方が出ている。

 一方で、国内外で需要が旺盛な上級品種はH2とは対照的に堅調感を保ち、HSと新断ちともに国内高炉メーカー向けや輸出FOB価格の多くが6万円台に切り上がっている。中でも新断ちの輸出価格は6万4000~6万5000円(FOB)に続伸しており、H2との価格差は1万7000~1万8000円と空前の規模に拡大している。









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