川崎大輔のアセアン市場まるわかり⑮ - グーネット自動車流通

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川崎大輔のアセアン市場まるわかり⑮

コラム 2020年04月25日
インドネシア自動車流通の中心となるか、中古車オークション
会社名:アセアンカービジネスキャリア
オークションの競り

オークションの競り

拡大拡大する

 インドネシアのオークション会場では、インドネシア人女性MCによって手競りオークションが行われている。出品される中古車のリストがバイヤーたちに配られる。スタッフが運転して商品の中古車を順番に建物の前に移動する。すると女性MCの掛け声に合わせて競りが始まる。

 威勢の良い声で、インドネシア人バイヤーたちを競わせる。入札は50万ルピア(約5,000円)ずつ競りあがる。番号が書かれた札がバイヤーからあがる。競り値があがり、競合者がいなくなると中古車の落札が決定だ。会場の目の前にある大きなスクリーンには、入札中の中古車の出品車両情報が映し出される。バイヤーは会場で配られる出品リストで自分が欲しい中古車の入札順番を知り、会場の前に来た現車とスクリーン情報を見ながら入札を行う。

 インドネシアの中古車市場は拡大しているが、まだ供給量がそれほど多くはない。そのため、中古車の価格は比較的高値で安定している状況だ。
 
 某オークション会場では、出品される中古車はファイナンス会社での引き揚げ車両が95%、残りがリース会社のリースアップ車両となる。1回の開催で180台ほどの出品台数であり、月間700〜800台ほどの出品台数だ。落札スピードは1時間で50〜60台、威勢の良い女性MCの声が3時間ほど続く。今までの成約率は60%ほどで、落札ができなかった場合は、翌週、翌々週とオークションでのスタート価格を下げて再出品をするのが一般的となっている。
 
 出品される中古車はオークション開催の3日前から会場の裏にある中古車ストックヤードで見ることができる。バイヤーは事前に下見をして、欲しい車の目星をつける。バイヤーはジャカルタ近郊からだけでなく地方からも来ている。

 現在、インドネシア国内の1000人あたり保有台数は日本の約600台に対して約80台前後だ。自動車普及率がまだ低くこれから更に拡大する余地は大きい。ジャカルタで発展してきたオークション流通が地方へ横展開していく可能性は高い。日本と同じようにインドネシア中古車流通の中心がオークションになる日が来るのだろうか。

<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること