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貧困、ネグレクト、虐待などで居場所のない子供達に義務教育後の就学支援と自動車業界への就業支援を展開しているNPO法人自動車流通市場研究所(栃木県小山市、中尾聡理事長)は、中尾理事長が所属する小山ロータリークラブ(黒澤昭夫会長)と連携し、国際ロータリー第2550地区(栃木県)のロータリー財団補助金事業を活用して、経済的に困窮する高校生へ奨学金を支給する「小山未来奨学金制度」を発足した。
この制度は、同法人がこれまで行ってきた家庭環境の厳しい小・中学生への支援活動を通じて、その子供達が高校に進学しても、経済的な困窮から卒業までたどり着けず、将来の夢を断念してしまう子供がいることに直面したことで、高校生活に必要な資金を少しでも支援し、高校を無事に卒業し、夢の実現に邁進してもらいたいとの願いから実現している。具体的な内容としては、月額1万円を卒業まで支給するもので、返済の必要がない奨学金となっている。
小山市内で経済的に困窮する小・中学生を支援する3団体から推薦を受けた高校生を書類選考し、面接を行った結果、4名の奨学生を選抜し、8月8日(木)同市内のホテルで「小山未来奨学生認定書授与式」が執り行われた。
冒頭、中尾理事長から制度設立の経緯や概要について説明があった後、奨学生3名(1名は学校行事と重なり欠席)に対して認定書を授与した。
その後、奨学生からスピーチが行われたが、今春、地元の小山高専に入学した男子生徒は「この奨学金は私にとって、学び続ける意欲を一層高めてくれるものです。また奨学生に選ばれたことは大きな誇りであり励みになります。将来はエネルギー分野で新たな技術を生み出し、それを通じて多くの人々の生活をよりよいものにできるような技術者になりたいと思います」と力強く語った。また、3年前に来日し、昨年夜間中学で勉強し、晴れて高校に入学した女子生徒は「将来はお医者さんになって、日本とパキスタンとの懸け橋になりたいです」と夢を語ってくれた。
推薦団体の代表者からも挨拶があり、こどもの居場所「おひさま」を運営する高橋弘美理事長からは「私どもの施設に通う子供達の家庭の中には、この酷暑の中にも関わらず、エアコンがない家庭があります。そんな中でも子供達は高校進学を目指して頑張っています。世の中には大学生に向けた返済が必要な奨学金はいくつもありますが、高校生に対して返済の必要のないこのような奨学金制度が身近にできたことは大変有難いことです」と語った。また同じく子どもの居場所「シリウス」を運営する安土(やし)陽子理事長は「当施設から今回1名を採用していただきましたが、その事実は現在施設に通っている子供達にとって、大変励みになりますし、また我々スタッフにとっても、やりがいに繋がっていて感謝しています」と挨拶した。
最後に中尾理事長は、「来年も新規で4名を採用し、その後も毎年4名ずつ採用していきたいと考えている。経済的に厳しくとも、頑張っている子供達が夢を実現させるため、今後も応援していきたい」と語っていた。
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