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大阪市平野区にユニークな販売店がある。「会員制カーショップ」として、顧客限定のカーライフサポートを展開する「Y‘s auto」(山崎功貴社長、ワイズオート)だが、店頭新規を一切受け付けず、顧客からの紹介などで徐々に顧客基盤を拡大しているという。同社が会社を立ち上げたのは2020年4月。コロナ禍が始まったばかりの当時、逆風の中でのスタートだったが「やりがいがある会社」「働きやすい会社」を目標に、徐々に顧客基盤を拡大、現在では同社会員数は500人を超えた。顧客限定で手厚いサービスを展開、顧客防衛率も高い同社では、コンスタントに買取り、下取り車が入庫するが、店頭では会員限定の小売りを展開するため、車販の補助ツールとして共有在庫「JUテントリ」を有効活用している。(室田一茂)
■32歳の社長と20代中心の若手社員が活躍する
同社を経営する山崎さんは、弱冠32歳という若さながら、新業態として「会員制カーショップ」を立ち上げた。会員制としたには、顧客への手厚いサービスを可能とするCS(顧客満足)と合わせて、残業などを無くし働きやすい職場環境を整える意味での「ES(従業員満足)の両立を経営方針の根幹に据えることによる。新規客の誘致に重きを置くと、業務が蓄積し、会員サービスの低下につながるほか、急な入庫対応など、業務の複雑化が残業の増加などにつながることが考えられる。こうした点を踏まえ「出来るだけ効率的な運営とすることで、スタッフの労働環境も向上、余力は会員サービスの強化にもつながる」(山崎社長)という。顧客とのつながりはもっぱら同社オフィシャル「LINE」による。入庫案内や各種情報の発信、見積書の提示、画像を使った車両情報の提供などは「LINE」を通じて発信している。
■会員特典として「点検&オイル交換無料」を用意
会員特典は点検とオイル交換の無料特典など。継続的な入庫が見込めるほか、ユーザーには店頭来店を強く意識させることにつながる。納車、引き取りなどが発生せず、店舗を有効活用した営業を可能にした。もちろん、自社で点検やオイル交換を実施しているので、顧客の車両情報は定期的に得られ、車検到来ユーザーの防衛率(入庫率)も90%を超えるというから驚きだ。
■自社で状態の分かる確かな車両を売り買い
同社が販売した車両は、こうした点検やオイル交換を定期的に実施しているので、次のユーザーにも薦めやすいという。顧客から買い取った車両を別の顧客のニーズに合わせて販売していく手法だ。ただ、こうした手法は販売先が限定的となるため、多くの車両をAA出品で売却することになるが、ここで存在価値を発揮するのが共有在庫「JUテントリ」だ。AA出品までの数週間、同社在庫車を「JUテントリ」に出品することで、メンテナンスが行き届いた同社の中古車には引き合いが強いという。
■専任担当者が「JUテントリ」出品、短期間で売切
AA出品までの短期間、「JUテントリ」で販売チャンスを拡大するため、同社では専任担当者が1台1台丁寧に車両登録し、全国販売店からの問い合わせを待つ。買い手側が判断しやすいよう、車両情報をガラス張りにして記載するほか、傷や凹み、装備などを忠実に記載し「クルマのありのままの姿」(山崎社長)を公開する。こうした買取り車は月に20台以上発生するが、短期間で見切りをつけ、長期在庫になる前にAA出品するという効率的な流れを確立、無駄のない経営を推進する。
<店舗情報>
▽店舗名=Y’s auto(ワイズオート)
▽法人名=ワイズ
▽所在地=大阪市平野区長吉六反1-6‐4C
▽連絡先=06-4305-7062
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