コロナ禍で宝木争奪戦は中止、平成元年以降の歴代福男が集まった

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シティライト(岡山市北区、丸山明社長)はこのほど、日本三大裸祭りとして有名な「第五百十二会 西大寺会陽(えよう)」(はだか祭り)の祝主を務めた。西大寺会陽は国の重要無形民俗文化財に指定、厳冬の深夜、西大寺観音院(岡山市東区)の本堂御福窓(ごふくまど)から投下される2本の宝木(しんぎ)をめぐって、約1万人のまわしを締めた裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げることで知られる。今年はコロナ禍の影響で、宝木争奪戦の中止や無観客での実施、規模縮小などの対策が取られたものの、各行事は滞りなく執り行われた。
同社が祝主を務めるのは2014年以来2回目。日本最大裸祭りという由緒正しい祭りの祝主ということで、歴代祝主には、両備グループやベネッセコーポレーション、山陽新聞社、岡山ガス、中国銀行など、地元を代表する企業、金融機関のほか、岡山トヨタなどの地元を代表するトヨタ系ディーラー各社などが名を連ねる。
同社では、創立40周年を控える中で、地元の地域社会への貢献に注力しており、今回の祝主についても、コロナ禍で祭りの開催が危ぶまれる中で、一度も絶えることなく500年もの歴史がつなぐ行事の開催を祝主として支え後世に伝えるために引き受けた格好だ。
今回の会陽では、関係者のみで執り行ったほか、関係者以外の境内への立ち入りも全面禁止とした。入場規制時間を設け、無観客で執り行ったほか、関連行事(少年はだか祭り、露店の出店など)を全面的に中止した厳戒態勢のもとで開催した。