見事全国大会出場を決めた野球部メンバーに胴上げされる丸山社長

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シティライト(岡山市北区・丸山明社長)の硬式野球部が「第90回都市対抗野球大会・本大会」(7月13日開幕・東京ドーム)の出場を決めた。2007年秋の創部から12年、初の全国大会出場の快挙を成し遂げるとともに、地元岡山市のチームが本大会に出場するのは、1972年のクラレ岡山以来、47年ぶりだという。7日には丸山社長や同部関係者らが岡山市役所と岡山市議会を表敬訪問し、大森雅夫市長らに全国大会出場を報告した。
市役所で行った報告会では、大森市長からの推薦状が桐山拓也監督に手渡された。
丸山社長は大森市長への表敬訪問に際して「発足から12年、13度目の挑戦でやっと全国大会への出場を決めることが出来ました。岡山市からの出場は47年ぶりということで感無量です。岡山市の名に恥じぬよう、全力で頑張ってまいります」と挨拶を述べた。続いて丸山高明主将が力強い決意表明を行った。
大森市長は「岡山市として47年ぶりの快挙。岡山市を挙げ、しっかりと応援させていただきたいと思います」とエールを贈った。
昨夏の西日本豪雨災害においては、同社硬式野球部メンバーが被災した岡山市内の保育園を訪れ、清掃ボランティアを行ったが、大森市長はその姿を目の当たりにしたという。「保育園でボランティアに勤しむ清々しい若者たちを目の当たりにした際の記憶もまだ新しい。その若者たちが今日こうして都市対抗野球本大会への出場を報告に来てくれたことは、私自身にとっても、とても感無量です」と目を細めた。
丸山社長は「都市対抗野球本大会と言えば、大企業ばかりだが、われわれは中小企業。野球で対決する以上は関係ない。野球とともに、企業としても大きく成長することを目指すとともに、引き続き、スポーツを通じて地域社会に貢献していきたい」と決意を話した。
同社は西日本豪雨による被害を受けたほか、昨秋の台風21号被害でLAA関西会場(兵庫県西宮市)の閉鎖を余儀なくされるなど、大きな岐路に立たされた。一時は硬式野球部運営の是非も検討したという。こうした中で、改めてスポーツを通じた地域社会への貢献や業界活性化を考え、引き続き硬式野球部の運営を続けている中での今回の嬉しいニュースだった。
チームをまとめる丸山主将は「本大会では打つだけでなく、『守り』も意識して戦いたい。地元岡山の代表として、『二大大会ベスト8』という目標達成に向けて、チーム一丸となって頑張ります」と大会への意気込みを話した。
なお、岡山市長への表敬訪問の当日は、岡山市議会も訪れ、浦上雅彦市議会議長にも全国大会出場を報告した。同部の顧問である成本俊一市議会議員の計らいによるもので、丸山社長と野球部関係者らは緊張の面持ちで市長と市議会議長に面会し激励を受けた。
都市対抗野球・本大会は7月13日から、東京ドームで開催される。組み合わせは6月15日開催の組み合わせ抽選会で決定する。