セリ開始前のセレモニーで挨拶するJU近畿・松永靖久会長

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中販連近畿連絡協議会(松永靖久会長、JU近畿)は6月28日、奈良県大和郡山市のJU奈良オートオークション(AA)で「近連協ジャンボAA」を開催した。JU奈良AAを主催するJU奈良(小林学理事長)と共催し、JU近畿の6商組が協力し、出品台数606台を集め、成約率は56.1%となった。セリ開始前のセレモニーには6商組の理事長が揃ったほか、JUコーポレーションの元坂明社長ら来賓を迎えた。
松永会長は「中古車業界を取り巻く環境は依然として厳しいが、皆が一丸となって取り組むことが大切。ジャンボAAを通じ、夏商戦に向けた活発な仕入れをお願いします」と挨拶した。続いて挨拶に立った小林理事長(JU近畿流通委員長)は「タマ不足の中、皆さんのご協力でジャンボAAを開催することが出来た。良質車を多数集めていただき、このAAが成功できるよう、皆さんのご協力をお願いします」と話した。
会場内では、9月からの「テントリ」(展示車取引)スタートに合わせ、JUコーポレーションが特設ブースを設けて「JUナビ」の導入促進を呼びかけた。元坂社長(JU三重理事長)は「(テントリは)会員にとっては小さなリスクで最大の利益を確保できる。組合の活性化にもつなげるとともに、各組合員が生き残る手段としても活用していただきたい」と話した。
松永会長は記者会見で「JU奈良AAは近畿のJU系で唯一のAA。地域の流通活性化に貢献するともに、近畿の各理事長が一堂に会するなど、情報発信の場としても活用していきたい。『AA』と『テントリ』は一見相反する事業だが、それぞれにメリットがあり、『共存共栄』に欠かせないもの。組合員が生き残るための手段として新システムをしっかりと理解できる環境を整え、組織強化につなげたい」とし、両事業の両立と組合員への浸透の重要性を説いた。