ウーマンズ・アイの先頭に立つ「ジョシカル」のメンバー

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自動車整備工場向けに車販売アライアンスチェーンを全国展開するジョイカルジャパン(東京都品川区・中村靖弘社長)は、このほど2014年の活動方針を発表した。スローガンは、「ウーマンズ・アイ第二章」実現と完遂。女性視点の店作りを積極的に推進することで顧客満足度を高めていく方針だ。
ジョイカルジャパンでは、今年7月に「ジョシ(女子)カル」という女性のみのチームを結成。女性視点(ウーマンズアイ)の取組みを強化している。こうした背景には、女性の購買決定権比率が年々高まっており、自動車においては、過半数を超える約6割が購買決定権者となっていることがあげられる。また、同社早川由紀夫取締役は、「市場の購買決定権を握る女性たちに合ったもの、選びそうなものを同じ視点で提案できる女性社員の存在意義は今後ますます増大する。女性社員のモチベーションを高め、戦力化を実現していくことは、今後、強く求められる要件であり、これが生産性を高め、企業業績の向上につながることを十分自覚していく必要がある」という。
早川氏は、早くから顧客行動分析に注目し、男性と女性の行動パターンに大きな差があることに着眼した。こうした点をふまえ、女性の視点を意識するための「2013ウーマンズ・アイ100選」を作成、厳選された100の具体的な取り組み成功事例を加盟店と共有している。商談テーブルやPOP、カタログコーナーなど店内の改善事例や店舗入り口、看板、ボード関係や、展示車の並べ方や飾り方、店舗分煙化や成約者プレゼントなどのお客様に対する心配りにいたるまでを、画像とコメントでBefore(改善前)、After(改善後)を紹介。また、これを参考にした店作りの改善事例をFaceBook内「ジョシカル」ページでリアルタイムに展開している。
また、参加加盟店から好評であったウーマンズセミナーを2014年も引き続き開催する。このセミナーは、加盟店の女性スタッフの女子力が、どれだけ引き出せるかをテーマに本部女性スタッフが主催する研修会で、2014年は1月に開催。年頭からウーマンズ・アイの強化を図り、顧客満足への取り組みに弾みをつける。
さらに、女性ユーザー向けの用品販売支援も行う。ジョイカルホームページ内や加盟店の展示車でハンドルカバーやシートカバー、フロアマット、ティシュカバーにいたるまで、車内用品の細部にわたり年代別にコンセプトを提案する。
これら取り組みの根底にあるのは2014年の本部強化施策だ。これは、「本部教育部門の設立と活動強化」、「車検コールサービスの拡充と充実」、「ジョイカルCNポイント設置」、「ジョイカル保証のバージョンアップ」の4施策からなり、それぞれを強力に推進することにより、アライアンスチェーン加盟店を積極的に支援し、今後のチェーン展開を加速させる。