【中古車市場の活性化と業界健全化を目指して 対談企画②】日本自動車鑑定協会(JAAA)剣持純也理事…

2026年4月28日 [火曜日] 友引 |  西暦元号早見表 西暦元号早見表  |  サイトマップ サイトマップ

【中古車市場の活性化と業界健全化を目指して 対談企画②】日本自動車鑑定協会(JAAA)剣持純也理事長 × プロトコーポレーション 白木享社長

コラム 2026年04月28日
「第三者機関」が業界健全化に大きく貢献~常に追求し続けた「消費者目線」のサービス~

 2005年のスタート初年度の鑑定台数は342台。「消費者目線」で自動車流通の「健全化」に貢献し続ける日本自動車鑑定協会。スタートから21年目の25年には、累計鑑定台数800万台を突破、中古車市場の活性化、業界の健全化を常に求め続けてきた。プロトコーポレーションが展開するグー鑑定も着実に鑑定台数を積み重ね、両社が一体となった業界健全化の取り組みは年々、存在感を高めている。「業界健全化」のための「第三者機関」の重要性や今後の役割などについて、日本自動車鑑定協会(JAAA)の剣持純也理事長に聞いた。


Q1 多くの情報を扱うメディアの立場から、昨今の中古車業界に対する「消費者の視線」の変化をどう見ていますか?

白木 円安などの影響もあるが、中古車の価格自体がかなり高騰している。こうした中で、クルマ自体の価値を正しく伝えていくことがわれわれの役割だと思っています。一物一価が中古車の素晴らしいところでもあるが、状態は常に変化しています。これを正しい評価をしてユーザーに伝えていくことが役割。最近は購入者もあらゆる情報収集手段があり、ハードルはどんどん上がっています。販売店はユーザーに対して正確にクルマの状態を伝えることが不可欠で、鑑定が軸になると考えています。


Q2 JAAA設立から現在まで「第三者機関による鑑定」の「意義」や「必要性」はどう変わってきましたか?

剣持 累計では800万台を超える鑑定を実施してきましたが、初年度は300数十台というところから始まりました。今では街中でJAAAの鑑定済みシールを貼ったクルマもよく見かけるようになりました。一方で、まだまだ普及率は低く、販売店が活用し切れていないのではないかと思うことがあります。販売店は信頼と自信の証として利用していただきたいし、ユーザーにはクルマを買う時に、鑑定証の存在とその価値を知っていただけるような「文化」を醸成していきたい。中古車を選ぶ際の情報の非対称性を解消する一つのツールとして、必要性を感じていただきたい。


Q3 相次いだ不正問題を経て、今まさに業界が直視すべき「共通の危機」とは?

剣持 消費者目線を忘れてはいけない。これに尽きると思います。消費者を裏切ることは自分たちの市場を狭めることになります。


Q4 JAAA設立の原点の考え方は?また、改めて「第三者機関による鑑定」の重要性が高まってきていると思いますが、新たな役割は?

剣持 JAAAは2005年に設立しましたが、それまで私が見てきた中古車業界の一部には、消費者目線が置き去りにされてきたように感じます。私自身として、習得した検査技術を役立てることで、消費者を保護できる仕組みが出来るのではないでしょうか。展示場に並ぶクルマを鑑定することで、その情報を開示すれば販売店は売りやすくなる、ユーザーは買いやすくなると考え、協会設立を考えました。また、新たな役割としては、自動車の検査というものは、個々の中古車の瑕疵(かし)を見つけ出してデータ化するという役割から大きく前進させることは難しいが、より役立つサービスとして販売店が使いやすい仕組みにしていくことと、精度の高い鑑定結果に客観性と説得力を加えてユーザーに開示していくことは考えています。


Q5 メディアとして「情報の透明性」を高めるために「第三者機関による鑑定」がどのような役割を果たしているのでしょうか?

白木 剣持理事長がおっしゃる通り「消費者目線」が大切。メディアや販売店は第三者ではないので「第三者機関」の役割が今後ますます重要になっていきます。私自身も街中でJAAAのシールが貼られたクルマを見るととても嬉しくなります。これが一つのブランドであり、安心感を醸成していると感じています。今後はクルマの価値そのものを高めるものの一つとして発展していく。消費者が安心して購入できる基準になるので、今後もますます透明性を高めていきたい。


Q6 「中立的な立場」から情報を開示し、信頼を可視化することの重要性についてどう考えますか?

剣持 鑑定師の意識づけが大事な時期にはなっている。また鑑定台数が増大する中でオーバーワークになっている可能性もあり、一台一台の中古車への思いが薄れてしまわないようにしなければならない。一方で、中古車は過去のユーザーの扱い方、機関系や車体の修理履歴が一台一台異なっていたりして、まさに一物一価。その商品を欲しがるユーザーのニーズも多種多様だ。「第三者」という体裁は絶対であり、「客観性」と「説得力」を持った鑑定結果を開示していくことで、少しずつでもユーザーの信頼を勝ち取っていきたいと考えています。


Q7 ユーザーが「価格」や「車両」だけでお店を選ぶ時代から「安心」「信頼」でお店を選ぶ時代へ移行するには何が必要でしょうか?

剣持 中古車という商品の購入時にユーザーが何を不安に感じているのかを検証し、検査という側面からも、どのような表記方法で分かりやすく品質を伝えればいいか?どのような書式のものが販売店の方の使い勝手が良いのか?を検証しながら、販売店に受け入れられつつ、ユーザーが感じる全ての不安、不信感を払拭していくことが課題。ユーザーが購入した中古車に何かあった場合のサービスも必要。また、ユーザー自体の認識を高める必要性もある。このあたりはメディアやSNSなどからの発信も必要な時代に来ているのではないでしょうか。


Q8 「良い店が正当に評価される仕組み」をプラットフォーム上でどう実現していきますか?

白木 社内でも積極的に検討しているところです。まさに「情報の不透明性」を解消し「情報の非対称性」を解消していくことがわれわれの大きな役割。「高付加価値」に自動車業界は変化している。クルマの「価値」をユーザーに安心かつ正確に伝えられるような世界観を醸成していきたい。


Q9 オンライン売買が加速する中で、実車も見ない取引における「第三者機関による情報の信頼性」をどう担保すべきですか?

白木 多くの鑑定師の方々が積み重ねてきた信頼こそが大きな力になる。それがオンラインで購入するユーザーにとっては、非常に重要な情報になる。クルマの価値はこれまで以上に下がりにくくなっている。オンラインで買う時にも、そのクルマの存在自体を「透明性」をもって伝えていくことが重要になると考えている。


Q10 AIやデータ活用が進む10年後、中古車流通の「査定」や「契約」の体験はどう変わると予測するか?また「第三者機関による鑑定」はどう変化していくでしょうか?

剣持 「査定」というものを「値付け」と解釈するのであれば、AIによって基準価格の算出は可能になっているかもしれませんが、買取金額は買い取る法人の業態などによってバラツキがあるのも事実です。基準価格が決まっても、微調整は「人」が行うことになる。日本では「修復歴」という評価基準もあるが、これらをAIで判断することは難しい。AIを使用し人の見落としたキズやヘコミを見つけ出す仕組みなども出てきているが、この10年で様々な技術が開発されてきているが、まだまだハードルは高い。AIによる判定項目、データによる判定項目、人によって判定する項目に分類され、役割分担によって1台のクルマの鑑定結果が出てくる時代が来るかもしれません。


Q11 プロトのような情報メディアが「健全化」の旗振り役も担うことへの期待は?

剣持 2006年から「グー鑑定」がスタート。この20年、同じベクトルで「鑑定」というものも育ててきました。プロトに強く感じたのは、ブレない「消費者目線」。これは私たちと全く同じで、とにかく最後は「消費者」を常に見ている。太い信頼関係・パイプをつないできたが、多様化するユーザーニーズに応えられる取り組み、ユーザーが求めるものをいち早くサービスに取り込んでいただきたいという期待感があります。


Q12 プロトが目指す「業界健全化」の姿と、JAAAの役割をどう考える?

白木 「健全化」はわれわれが一番大切にしていること。「消費者」の方々が最終的に判断することですが、弊社は48年間ずっと追求してきたことでもあり、今後も強めていきたい。その中で「鑑定」という第三者機関が存在することがより一層の価値を高めてくれる。まだ進化しているので、この先の10年、20年を考えても、クルマの価値を「消費者」の皆さんに伝えていくことがわれわれの義務だと思うので、一緒に「業界健全化」の取り組みを進めてまいりましょう。

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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること