このように中古部品(今回はドア)から、自動的に傷、へこみを検出している

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NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(東京都港区)は10月28日、自動車中古部品に関する技術研究を発表した。
■自動車中古部品形状の自動計測装置試作品完成
これは自動車外装部品の傷、へこみなどを自動検出する装置で、従来作業者の熟練度に依存していた作業に客観的な品質計測を確立、流通市場における信頼性を高めると同時に検査時間短縮による効率化がねらい。NGPが近年、福岡大学との産学共同研究で進めていた。
本装置は画像解析技術を用いて2mm以上の損傷を中型部品で2分以内、大型部品で4分以内で検出、客観的な計測結果が得られる。
NGPは今後同装置の改良と組合員社の工場現場にマッチした装置の研究を進めていく。
■NGPシステムの生産効率化機能追加
今回は車両の管理に特に注力、部品の商品化、商品化可能台数、NGPシステム登録在庫点数増加など効率化につなげる。
車両仕入れ営業支援、商品化を行う生産管理者の工場現場支援に、タブレットPCやPDAなど携帯型端末機器を導入。事務側にNGPシステムと電子マニフェストとの連携、陸運支局提出の申請書類作成支援、経営者側に従来以上に詳細な車両毎の利益管理機能を追加。
組合員各社各機能の機動性を向上しつつ、情報の一元化を進め、効率向上につながる内容となる。